東京モスリムファッションフェスティバル2024が渋谷で開催
2024年9月7日、東京・渋谷のQWS スクランブルホールにおいて、待望の東京モスリムファッションフェスティバル2024が開催されました。このイベントでは、インドネシアからやって来た6人のデザイナーが登場し、原点に根ざした美しいモスリムファッションを披露しました。
参加したデザイナーは、イルナ・ムティアラ(La Perle - Sasika)、ペランギ・アスマラ(Pelangi Asmara)、テリー・プトゥリ(Territory of Jibaru)、アングライミー・セプティア(Noar)、ライサ・アズミ(Kheva Mauza)、そしてアマンダ・ムフティエ(Arga Motifs)です。彼らの作品は、インドネシアの伝統的なテキスタイルと現代的なデザインを巧みに組み合わせており、その美しさに多くの観客が魅了されていました。
文化の融合と多様性の表現
このフェスティバルでは、インドネシアの多様な文化と穏健なイスラムの価値観が表現されました。インドネシア駐日大使のヘリ・アフマディ氏は、夫人のヌニング・アフマディ氏と共に出席し、参加デザイナーたちの創造性に称賛の声を上げました。「我が国の理念『ビネカ・トゥンガル・イカ』、つまり多様性の中の統一は、アチェからパプアにまで広がる私たちの豊かな文化からインスピレーションを受けています」と大使は述べました。
各デザイナーの特色あるコレクション
Sasikaコレクション
イルナ・ムティアラが手がけた「Sasika」コレクションは、南カリマンタンの伝統的な手縫い技法「サシランガン」を使用した生地を特徴にしています。この技術は、細やかな手仕事が光る美しい仕上がりを見せています。
Pelangi Asmaraの折り紙シリーズ
ペランギ・アスマラの「Pelangi Asmara」コレクションは、日本の折り紙技術にインスパイアされ、伝統的なモスリムウェアと現代的なデザインの融合が際立っています。ミニマリストなデザインと洗練されたライン、滑らかな質感が特徴です。
Territory of Jibaru
テリー・プトゥリが発表した「Territory of Jibaru」は、自然の美を象徴するアーストーンを基調としたファッションコレクションで、優しい精神と純粋さを表現しています。
Noarの光の復活
アングライミ―・セプティアによる「Noar」は復活の象徴を表した作品で、バティックとカフィーヤ模様の組み合わせが新しい文明の復興を目指すデザインとして特長的です。
Kheva Mauzaのロマンティックガーデン
ライサ・アズミの「ロマンティックガーデン」コレクションは、日本の秋の美しさをファッションデザインに反映させており、豊かな色彩が目を引きます。
Arga Motifの共生
最後にアマンダ・ムフティエが発表した「Coalescence」は、ジャワ文化と中国、オランダの影響を融合したコレクションで、独特なスタイルを提案しています。
活動の展望
イベントプロモーターのナティア・タマリナ氏は、「日本はアジアのファッションの中心地であり、今後もより多くの国々のデザイナーを招待していく予定です」と、来年以降の更なる盛り上がりに期待を寄せています。東京モスリムファッションフェスティバル2024は、インドネシアの文化やファッションを広める貴重な機会となりました。
【東京モスリムファッションフェスティバル2024東京事務局】
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