新卒学生向けの新たな形の介護採用、タイミーとSOYOKAZEが提携

タイミーとSOYOKAZEの連携による新卒採用

近年、介護業界の人材確保がますます重要となっています。特に、2025年問題が懸念される中、若い世代の人材育成が急務です。こうした現状を踏まえ、株式会社タイミー（東京、港区）と介護事業を展開する株式会社SOYOKAZE（東京、港区）が新たに提携し、スポットワークを通じた新卒採用に乗り出します。

この新しい採用手法は、タイミーで働く10代から20代の学生が介護業界の魅力を体験することで、定着率の向上と業界の未来を支える人材確保を目指します。具体的には、タイミーのプラットフォームを通じて、学生に食事配膳の補助や清掃、さらにはレクリエーションの企画といった業務を体験してもらいます。これにより、介護業界の実際の業務に触れることで、業務の負担感を減少させ、興味を喚起し、最終的にはSOYOKAZEへの正社員入社へとつなげる狙いがあります。

介護業界の現状と若手の定着率

介護業界では、離職率の高さが長年の悩みの種とされています。特に、29歳以下の若手介護職の離職率は20.4％にも達し、他の年齢層と比べても大きな数字です。職員の高齢化や業界内での人材の流動性が影響しており、外部からの新しい人材をどう確保するかが業界全体の課題となっています。そこで、タイミーとSOYOKAZEは、この問題に対処するためにスポットワークを用いた新たな採用プロセスを設計しました。

スポットワークの活用

この新卒採用の取り組みでは、タイミーのアプリを通じて若年層に向けて介護施設の求人情報を公開し、実際の業務を体験できる機会を設けます。体験後には、実際に選考を受けることもでき、介護業界のリアルを直に感じてもらうことが重要なポイントです。このような業界体験を通じて、学生たちは介護の仕事に対する理解を深め、興味を持つきっかけとなることを期待しています。

SOYOKAZEのビジョン

SOYOKAZEは「世界で一番、仲間を大切にするチームであり続ける」というビジョンを掲げており、多様な価値観を尊重しています。介護業界のリーダーを育てることを目指すSOYOKAZEにとって、この新卒採用プログラムは仲間との出会いの場であり、業界の未来を共に築くためにも重要なステップといえます。

タイミーの解決への取り組み

タイミーは、2023年4月から介護業界専門のチームを設立し、スポットワークの普及活動を強化しています。実際に、介護業界でのスキマバイトの利用実績も急速に伸びており、昨年同月比で募集人数や導入事業所数がそれぞれ約3.6倍、4.0倍に増加しています。

この取り組みは、介護業界を支える人材確保の新しいあり方を示すもので、今後の業界発展に寄与することが期待されています。学生たちも、タイミーを通して介護の可能性に触れることができ、人材不足や高齢化といった業界の課題解決に新たな風を吹き込むことができるでしょう。