ラピュタロボティクスがAGCエスアイテックに自動フォークリフトを提供

自動フォークリフト『ラピュタAFL』の導入へ

ラピュタロボティクス株式会社が物流向けロボティクスソリューションを提供し、AGCエスアイテック株式会社の自社倉庫に自動フォークリフト『ラピュタAFL』を導入することが決まりました。この取り組みは、物流の効率化と労働環境の改善を目指すものであり、近年の労働力不足への対策を含んでいます。

自動フォークリフト『ラピュタAFL』の特長

『ラピュタAFL』は、従来の磁気誘導や反射板を必要とせずに、既存の倉庫環境に大きな影響を与えずに導入可能です。この柔軟さが高く評価され、AGCエスアイテックは自動フォークリフトを採用することに至りました。現場のニーズに即した自動化ソリューションを提供できる点が、今回の導入を後押ししました。

導入の背景

近年の少子化や高齢化などの影響で、労働力の低下が懸念されています。そのため、AGCエスアイテックでは、物流作業の自動化を推進することが急務とされ、従来の手作業から自動車両による作業へとシフトする必要がありました。物流のDX化を進める中で『ラピュタAFL』の存在が明らかになり、導入が集中して検討されるようになったのです。

AGCエスアイテック導入のポイント

1. 柔軟な運用での移動ラックとの連携
自動フォークリフトは既存の移動ラック及び倉庫管理システム（WMS）との連携が可能で、格納やピッキング搬送を自動で行います。

2. 稼働率の向上と品質の安定化
効率化により荷役による倉庫の稼働率を改善し、自動化を通じて品質を安定させることが期待されます。

3. 作業の標準化とノウハウの展開
初めは1拠点での導入から始まり、運用ノウハウを他の拠点にまで展開することが計画されています。

今後の展望

AGCエスアイテックでは今後、ラピュタロボティクスのチームと密接に協力し、詳細な要件定義を進めることで、安全性担保についても取り組みを進めていく方針です。自動運転技術とAIによる制御で、さまざまなタスクを実行できるこの自動フォークリフトを通じて、物流業界のさまざまな課題解決に向けた取り組みが期待されています。

AGCエスアイテックの概要

AGCエスアイテック株式会社は1948年に設立された化学工業製品のメーカーです。主に化粧品原料として使用される真球状シリカ「サンスフェア」や液体クロマトグラフィー用充填剤「M.S.GEL」を製造しています。所在地は福岡県北九州市で、代表取締役は古川孝則氏です。

ラピュタロボティクスの紹介

ラピュタロボティクス株式会社は、スイスにあるチューリッヒ工科大学発のベンチャー企業で、世界最先端のロボティクス技術を持つチームが揃っています。『ロボットを身近に』というビジョンのもと、幅広い業種に向けた最適なロボティクスソリューションの提供を行っており、各国から集まった優秀なエンジニアとバイリンガルな営業チームにより、顧客ニーズに応じた提案を実施しています。