消費者調査の新たな質向上プロジェクト
株式会社ネオマーケティングは、東京都渋谷区に本社を置く企業で、消費者調査の質の向上を目的に、慶應義塾大学SFC研究所戦略的データ分析ラボと連携した新しいプロジェクトを展開しています。このプロジェクトは、限られた調査予算の中で、市場や消費者動向の理解を深め、企業が最適な意思決定を行うための支援を目的としています。
プロジェクトの背景と目的
近年、消費者調査は企業の意思決定において重要な役割を果たしていますが、調査の結果が不正確であれば、その意思決定は誤ったものとなってしまいます。そのため、ネオマーケティングは、特にインターネットリサーチにおいて自由回答に対する回答精度チェックを行うことで、調査の質を向上させることを目指しています。
自由回答の精度検証
今回、ネオマーケティングは回答精度チェック設問を用いて自由回答の効果を検証しました。具体的には、夏季オリンピック・パラリンピックの開催地を選ぶ設問を用いています。調査を通じて得られた主要な結果は次の通りです:
- - 回答精度チェックを実施した場合、不正回答者の割合は1.4%、チェックを行わなかった場合は2.5%。つまり、チェックを行うことで不正回答者数を減少させることができました。
- - 年代別では、特に若年層において不正回答の発生率に最大4倍の差が見られました。この結果は、性別・年代を問わず回答精度チェック設問の効果を示しています。
調査の概要
この調査は、2024年8月19日から20日にかけて、株式会社ネオマーケティングが運営するWEBアンケートシステムを利用して実施されました。対象は全国の20歳以上69歳以下の男女で、有効回答数は2,000名です。具体的には、回答精度チェック設問ありとなしそれぞれ1,000名ずつのデータが集められました。
不正回答者を検出するために、「これまでの人生で一番印象に残っている夏休みのエピソード」という自由回答設問が設定されており、不正回答の定義が厳格に設定されています。数字のみやアルファベット、記号のみの回答など、意味の通じないものが不正回答として扱われました。
今後の展望
ネオマーケティングは、今回の調査結果を基にさらなる調査手法の改善を図るとともに、企業がより正確なデータを活用し、消費者理解を深めて行けるようサポートしていく方針です。特に、自由回答の精度向上につながる取組みは、今後の消費者調査全般にも良い影響を与えることでしょう。
このプロジェクトの今後の展開については、ネオマーケティングの公式ウェブサイトを通じて注目していきたいと思います。詳細情報は
こちらをご確認ください。