桃屋「のり平アニメ」CM、誕生60周年を祝う
株式会社桃屋は、数々のヒット商品で知られる企業として、長年にわたって愛されてきました。その代表的な商品である「ごはんですよ!」を用いたCMシリーズ『のり平アニメ』が、2018年に誕生60周年を迎えることを記念して、特別なプロジェクトが始動します。この60周年を機に、過去の名作CMがデジタルで復刻され、3本の新CMが2018年1月5日よりオンエアを開始します。
新CMの内容
新たに復刻されて公開するCMは次の3作品です。
- - 「オムニバス マラソン」篇
- - 「川柳 寝ぼすけ」篇
- - 「川柳 長電話」篇
これらのCMは、アニメ制作会社「エイケン」の最新技術を駆使してデジタル映像に加工され、往年の雰囲気を再現しています。特に、昭和の時代を彩った三木のり平さんのキャラクターがアニメ化され、ユニークなパロディが展開されることで、視聴者のお腹を疼かせるのは間違い無しです。
過去作品の展示会
さらにこの60周年を祝うため、特別な展示会も計画されています。2017年12月27日から28日にかけて、東京都中央区の「石川画廊」で「のり平アニメ展」が開催されるのです。この展示では、古いセル画や三木のり平氏のイラスト、合計50点以上の作品が並び、過去の名作を直接感じることができます。また、会場に来た先着60名様には、特製の「江戸むらさき ごはんですよ!」と「香ばし葱油味 穂先メンマ」のセットがプレゼントされるため、ファンにとっては嬉しい機会です。
のり平アニメの歴史
このアニメCMシリーズが初めて世に出たのは、1958年のこと。当時、テレビCMが生放送の時代であり、商品を紹介するつまらない「生コマーシャル」が主流でした。そんな中、桃屋はCMをただの商品紹介に終わらせず、視聴者に楽しんでもらうために、漫画やテレビドラマのストーリーテリングを取り入れることを考えました。
既に有名だった三木のり平さんをアニメ化し、江戸歌舞伎の世界を舞台にした「助六」篇から始まりました。このユニークな試みは、CMの枠を超えて視聴者に支持されることとなり、以降続く数々の作品によって桃屋は長年のファンを築いていきました。
アニメ制作の技術と挑戦
復刻されたCMは、アニメーション制作会社「エイケン」の協力のもとに行われました。1969年創業のエイケンは、古い作品の理解と技術力で高品質な映像制作を行うために発展し続けています。デジタル作品にアナログ特有の色合いを正確に再現することは相当の挑戦であり、過去の参考映像が劣化しているため、色の選定や質感を調整することに試行錯誤が続けられました。
そのおかげで、今でも多くのファンに愛される懐かしい作品が再現され、現代の視聴者にも新たな感動を与えることができました。特に、手書きの背景美術や色彩の質感を追求した結果、昔のアニメ作品の魅力が失われることなく生き続けています。
結論
これからも桃屋の「のり平アニメ」は、過去の名作を大切にしつつ、新しい視点で展開し続けていくでしょう。CMを通じて、昭和から現代まで続く日本の文化とモダンな発想がどのように交わり、共鳴していくのか、ぜひ注目していきたいですね。今後も新たな動きがあることを期待しつつ、桃屋の活動に目を向けながら、60周年の歩みを楽しんでいきましょう。