働くシニアの魅力
2024-04-01 06:10:01
働くシニアの魅力を子どもたちに伝える新たな試み
働くシニアの魅力を子どもたちに伝える新たな試み
日本は超高齢社会を迎えつつありますが、そんな社会においてシニア世代が持つ可能性を子どもたちに伝える取り組みが行われています。それが、一般社団法人日本産業ジェロントロジー協会の絵本寄贈プロジェクトです。今春、全国の児童図書館に向けて、シニア世代の働く姿を描いた絵本「じいじとばあばのお仕事」が寄贈されることが発表されました。このプロジェクトは、シニアの素晴らしさや生きがいを次世代に伝えることを目的としており、幅広い世代の交流を促進することも期待されています。
このプロジェクトの背景にあるのは、働くシニアたちの存在と、その経験を子どもたちに知ってもらう重要性です。特に近年、家族形態の変化により、子どもたちが高齢者について理解する機会が減少しています。シニア読み聞かせ隊の活動を通じて、子どもたちに「働くシニア」の姿をリアルに感じ取ってもらうと同時に、異世代間の交流を深めるという新たな社会的挑戦です。
絵本の内容と意義
この「じいじとばあばのお仕事」は、働くシニア夫妻とその孫を主人公にして描かれています。在宅勤務や短時間労働の新たな働き方、仕事帰りのデート、さらには身体の老化を受け入れた日常生活など、現代のシニアの生き方をわかりやすく映し出しています。
物語は、日本産業ジェロントロジー協会の代表理事である崎山みゆきが、産業ジェロントロジーの観点から創作したものです。挿絵には、著名な墨絵画家・小林東晴先生が手がけており、歴史ある文化を現代の課題と結びつけた面白さがあります。これにより、子どもたちの高齢者に対する興味を引き、理解を促進する効果が期待されています。
幅広い支援と展開計画
このプロジェクトは、経済産業省や文部科学省からの後援を得ており、日本商工会議所や中小企業同友会など多くの経済団体から寄付を受けています。さらに、来年度の大阪万博でこの取り組みの成果を発表することも視野に入れており、全国に広めていさるのです。
文化と社会課題の融合
本プロジェクトは、単にシニアの働き方を伝えるだけでなく、文化と社会問題を融合させる新しい取り組みとして注目されています。墨絵という伝統的な手法で現代の高齢社会の課題に迫ることで、子どもたちの興味を引き付け、記憶に残る経験を提供します。
働くシニアのイメージの具現化
シニア読み聞かせ隊による読み聞かせ事業は、有償ボランティアとして運営される点も新しい特徴です。働いて得た報酬を通じて、シニア自身も「働くシニア」の存在を子どもたちに示すことができます。これにより、子どもたちの心に「働くシニア」のイメージが具体的に根付くでしょう。
このプロジェクトは、世代を超えた理解と結束を生むための一歩として、今後も注目されることでしょう。世代間の架け橋としての役割を果たしつつ、進化を遂げる日本社会における重要なメッセージを発信していくことを目指しています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人日本産業ジェロントロジー協会
- 住所
- 東京都文京区水道2丁目11-5明日香ビル一階
- 電話番号
-
03-5977-8573