蓄電池市場の新たな展望
近年、電力供給の安定性を強化し、脱炭素社会への移行を目指す中で、蓄電池技術への関心がますます高まっています。このたび、 Tensor Energy株式会社(以下「Tensor Energy」)は、株式会社ライジングコーポレーション(以下「ライジングコーポレーション」)との間で、新たな協業を開始しました。この協業は、低圧系統用蓄電池のアグリゲーション事業を中心に展開されます。
事業の背景と目的
2026年4月、低圧電源と低圧蓄電池が需給調整市場への参加を許可されることで、これまで高圧が中心だった調整力市場において分散型リソースの活用が急速に進展しています。この背景の中、高圧資産に比べて接続がスピーディーで、限られた用地への設置が可能な低圧系統用蓄電池への期待が急増しています。
ライジングコーポレーションは、1997年に設立され、国内で住宅用及び産業用の太陽光発電システム、蓄電池などの省エネシステムの販売・施工に従事しており、2024年に東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場しました。同社の販売・施工力とTensor Energyのアグリゲーション技術を融合することで、分散型電源の収益最大化を促進します。
協業の概要
- - ライジングコーポレーション: 低圧系統用蓄電池の企画・販売・施工を担当。
- - Tensor Energy: アグリゲーション運用システム「Tensor Cloud」による市場入札、充放電制御を司ります。
目標としては、2028年までに500機、2030年末までに1,000機の低圧系統用蓄電池を組成することが掲げられています。
パートナーシップ選定の理由
ライジングコーポレーションがTensor Energyを選定した理由は多岐にわたります。特に、Tensor Energyの累積のデータ管理能力が高く評価されました。これは、アセスメント違反リスクを抑える「EMSによる個別制御」に起因します。市場の規則を厳守するためには、リアルタイムな情報更新が不可欠です。
さらに、Tensor Cloudのネガポジ運用が収益向上に寄与することも評価されています。充電状態の維持が可能なため、需給調整市場での収益機会を最大化します。また、代替不可申請の自動化により、運用リスクを低減する取り組みも行っています。
双方の展望
今後、両社はこの協業を通じて低圧系統用蓄電池のポートフォリオ形成を加速し、分散型エネルギーリソースの市場統合及び電力系統安定化に向けて取り組んでいく予定です。特に、Tensor Energyは持続可能なエネルギーを必要なときに必要な場所へ届けるサービスの提供を加速させます。
ライジングコーポレーションの代表取締役である大都英俊氏は、「新たな事業機会として、収益性と脱炭素の両立を図るために、Tensor Energyとの協業に期待しています」と語ります。また、Tensor Energyの堀菜々代表も、「この歴史的な市場の変革に貢献し、持続可能な社会の実現を目指していく」とコメントしています。
企業プロフィール
- - ライジングコーポレーション: 住所は大阪府池田市。主に省エネシステムの販売、施工を手がける企業。公式ウェブサイトはこちら。
- - Tensor Energy: 福岡市に本社を持ち、蓄電池及びエネルギーシステムの管理を行っています。公式ウェブサイトはこちら。
この新たな協業が、分散型エネルギーの未来をどのように変革していくのか、今後の動向に注目です。