新潟市消防局「FIRE×FAMILY とも育てプロジェクト」
新潟市消防局では、育児休業の取得促進を目指し「FIRE×FAMILY とも育てプロジェクト」を展開しています。この取り組みは、魅力的な職場環境を築くことを目的とし、「子育てするなら新潟消防」とのメッセージを広めています。特に、男性職員の育児休業取得率の低迷が問題視される消防業界において、新潟市消防局は全国のリーダーとなるべく努力しています。
プロジェクト開始の背景
新潟市消防局では、男性の育児休業取得率はわずか50%であり、取得日数も平均4.5日という結果がありました。この状況に対して、「育休」と呼ぶには短すぎるという声も多く寄せられました。アンケートでは「1か月程度の取得を希望する」という意見が多く見られましたが、消防の特性から職場への遠慮や人員不足が障害になっていました。そこで、「育児でチームを支える文化」を根付かせる必要性を感じ、令和7年度から本プロジェクトが始まりました。
具体的な取り組み内容
このプロジェクトは以下のような取り組みを通じて進められています。
1.
育休取得促進メッセージの発信
消防局長が、育児を任務と捉え「子育てするなら新潟消防」というスローガンの下、メッセージを発信しています。
2.
明確な目標設定
2030年までに男性職員の育休取得率を85%以上、取得期間を2週間以上にする計画で、意識啓発を続けています。
3.
役割の明確化
「イクボス」の概念を強化し、新たに「とも育てサポーター」を設け、各部署のリーダーが育休取得をサポートする体制を確立しました。
4.
面談制度の実施
出産予定日の4か月前に育休取得希望者との面談を行い、取得準備をサポートし、復帰後の業務もスムーズに行えるようにします。
5.
応援体制の構築
育休取得者が安心して休めるよう、他部署からの支援体制を確立しました。
6.
周知活動の強化
パンフレットを作成し、育休取得までの手順や先輩の体験談を広めることで、職場全体で育児を支える風土を作り上げています。
結果と成果
プロジェクトが始まってからわずか1年で、育休取得率と期間が大きく向上し、令和8年4月時点では取得率は105.7%、平均取得期間は26.6日となりました。この成功の鍵は、育休を個人任せにせず、組織全体で支える体制が整ったことです。
育休取得者の声
報告によると、育休を実際に取得した職員は「上司が理解を示し、安心して取得できた」と感謝の声を寄せています。また、それに伴う家族の声も多く寄せられ、育児にかかる負担が軽減されたことが確認されています。
今後の展開
今後、新潟市消防局は「男性育休が当たり前」となる文化の確立を目指しています。このプロジェクトを通じて、経験を団体内で共有しながら次世代を支える組織へと進化させていくことが期待されます。また、若い世代から選ばれる消防本部となるために、さらなる環境整備にも力を入れていく計画です。
新潟市消防局の情報
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