「スモビズ」始動
2025-09-17 08:33:24

障害児家族の在宅ワーク支援プログラム「スモビズ」が始動

新たな支援の形、「スモビズ」の誕生



埼玉県さいたま市で新たにスタートする在宅ワーク支援プログラム「スモビズ」が、2025年10月6日に本格的な講座を開始します。このプログラムは、医療的ケア児を抱える家族を対象にし、彼ら自身が自分のペースで働き始めるためのサポートを提供するものです。設立者は、16年間にわたり医療的ケア児の育児に携わった経験を持つツナグッドの代表、不破千也子氏です。彼女が得たリアルな教訓から生まれたこのプロジェクトは、参加者にとって自分らしく生きるための一歩を踏み出す機会を提供します。

プログラムの内容は、Instagram運用入門講座と作品販売・オンライン講師入門講座の主に2つの講座があります。どちらも、在宅で可能なスキルを習得することを目指しており、最大限の柔軟性を持たせた設計で展開されます。特に注意が払われているのは、参加者の体調や介護の状況に対応できるように配慮されたものです。

講座内容と特徴



Instagram運用入門講座


この講座では、Instagramの活用方法を学ぶことができます。具体的には、画像編集や投稿計画、AIを使ったキャプション作成などを通じて、在宅でも簡単に業務につなげられるスキルを身につけることができます。

作品販売・オンライン講師入門講座


こちらの講座では、ハンドメイド作品の販売や得意な分野を活かしたオンライン講座の運営について、基本から応用まで学ぶことが可能です。受講者はマーケティングの基礎や告知文の作成、実際の講座開催経験を積むことができます。

スモビズの3つの柱


  • - 働く準備を優先: 参加者が「自分と向き合う」ことから始め、生活に馴染んだ環境づくりを重視します。
  • - 無理のないスケジュール: 体調や介護を考慮した優しいカリキュラム設計で、全てオンラインで実施します。
  • - 実践的な学び: 講座を通じて具体的な成果を出し、「できた」につながる体験を提供します。

社会のニーズに応えるプログラム



近年、医療的ケア児支援法は施行され、さいたま市もその受け入れ体制を少しずつ整備しています。しかしながら、家庭内の事情や医療的な状況によって、働くことができない人々が多くいるのも現実です。ツナグッドの調査によると、医療的ケア児を育てる家庭の中で、現在働いている人は約半数で、働いていない人の70%が再就職を希望しているというデータが示されています。
そこで「スモビズ」は、「働きたいけど働けない」という現状に向き合い、少しでも多くの人が自分のペースで始められる環境を整えることを目指しています。

無料イベントのお知らせ



この講座に先立ち、スモビズでは「おしゃべり会」という無料オンラインイベントも開催しています。このイベントでは、同じ境遇の方々と直接対話できる機会が設けられており、参加者同士が支え合い、共感し合う場となっています。特に初回のイベントでは全国から多くの方々が参加し、興味深い意見や感想が多く寄せられました。

代表者からのメッセージ



不破千也子氏は、「自分らしく生きることをあきらめていた方々が、ここから一歩踏み出す手助けができれば嬉しい。私自身もかつては介護に追われ、自分の人生を諦めていた時期があったが、その経験を活かして多くの方に力を与えたい」と語っています。

「スモビズ」を通じて、彼女は多くの人々が自らの夢を追い、一緒に小さな成功を積み重ねていくことを信じ、日々活動を続けています。

このような新たな試みが、医療的ケア児を育てる家庭にどのような変化をもたらすか、今後の展開に期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
公益財団法人さいたま市産業創造財団
住所
埼玉県さいたま市中央区下落合5丁目4番3号
電話番号
048-851-6652

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