シンガポールのトゥアス地区に新たな物流倉庫が完成
阪急阪神不動産株式会社がシンガポールのトゥアス地区において、新しい物流倉庫『36 Tuas Road』を開発し、2025年2月11日に正式に竣工を迎えました。このプロジェクトは、Boustead Projects Limitedと三井物産の100%連結子会社であるMBK Real Estate Asia Pte. Ltd.と共同で進められました。
環境に優しい設計
『36 Tuas Road』は、環境に配慮した設計が大きな特徴です。断熱性能が高い外壁や高効率な換気システム、空調設備、さらには太陽光発電システムなどを採用し、持続可能な物流の実現を目指しています。さらに、シンガポールのBCA(建築建設庁)が認定するグリーンビルディングの認証制度「BCAグリーンマーク2021」において、最高ランクのプラチナ認証を獲得し、5つのサステナビリティ部門でそれぞれバッジも取得しました。この全てのセクションでのバッジ獲得は、同国の物流倉庫では初の快挙となります。
プロジェクトの概要
- - 敷地面積: 約29,900平方メートル(約9,000坪)
- - 建物構造: 地上5階建て
- - 賃貸面積: 約56,700平方メートル(約17,200坪)
- - 着工日: 2023年4月17日
- - 竣工日: 2025年2月11日
これまでの经历を活かし、阪急阪神不動産は2017年にシンガポールのジャランブロー地区に物流倉庫を開業し、今回の物件はその後継となるものです。
トゥアス地区の地理的優位性
本物件のあるトゥアス地区は、今後のシンガポールの物流拠点としての役割が期待されているエリアです。世界最大級の港、トゥアス港へのアクセスが良好で、さらにはCBD(Central Business District)にも近く、シンガポールとマレーシアを結ぶトゥアス・セカンド・リンクにも隣接しています。この利便性は、製造業や医薬品関連企業が集積することで、より高い物流効果を生み出すことが期待されています。
企業背景
阪急阪神不動産株式会社は、大阪市に本社を構える企業で、不動産開発や管理、賃貸など多岐にわたる事業を展開しています。従業員数は約950名で、その中での知識と経験を生かし、グローバルな市場でも高い評価を得ている企業です。
Boustead Projects Limitedおよび三井物産株式会社は、それぞれシンガポールおよび日本で確固たる地位を持つ企業であり、このプロジェクトにも同様に高い期待が寄せられています。
『36 Tuas Road』は、これまでの物流倉庫の概念を超えた、持続可能な社会づくりに貢献する新たな拠点となることを目指しています。今後の展開にも注目です。