太陽ホールディングスがInnovative PV奨励賞を受賞
2025年7月2日から4日の間に開催された第22回「次世代の太陽光発電システム」シンポジウムにて、太陽ホールディングス株式会社の研究部門である企画課の森井南美氏が「Innovative PV 奨励賞」を受賞しました。この賞は、日本太陽光発電学会において、太陽光発電分野に寄与する優れた研究を発表した35歳以下の若手研究者に授与されるもので、森井氏の研究がその高い評価を受けたことになります。
受賞の背景
太陽ホールディングスグループは、これまでに18基の水上太陽光発電施設を運営しており、これは国内のエレクトロニクス事業や医療・医薬品事業における電力消費の大部分を補う形で活用されています。森井氏の講演は、このグループの事業に深く関連したテーマで、水上設置が水質に与える影響について、2014年から2023年までの10年間にわたる詳細な分析を基に発表されました。研究によると、水上設置型の太陽光発電設備が水質に与える影響はほとんどなく、水質が改善されたケースもあったとのことです。
水上発電の環境貢献
水上太陽光発電は、農業用ため池などの管理者が不足している水域を利用する優れた方法として支持を集めていますが、同時に水質悪化や水温低下といった懸念もあります。森井氏の研究では、発電設備が設置された後も水質に大きな変化は見られず、逆に設置後の年以降には異常な臭気が確認されなくなったことも報告されています。
実際、水上に設置された太陽光発電パネルは、温度管理が可能であるため、陸上式に比べて発電効率が高いことが知られています。このような特性を活かし、太陽ホールディングスは今後も持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化していく方針です。
企業としての使命
太陽ホールディングス株式会社は、ソルダーレジストの分野で世界的なシェアを誇る企業であり、電子機器向けの様々な材料を開発しています。その中で、エレクトロニクス事業や医療・医薬品事業に加えて、ICT事業や再生可能エネルギーの導入促進といった多角的なビジネスモデルを展開しています。これにより、再生可能エネルギーの普及や環境保護に貢献し、気候変動への対応を進めていくという企業の使命を持っています。
まとめ
太陽ホールディングスのInnovative PV奨励賞受賞は、同社の太陽光発電事業における確かな成果を示すものであり、今後の持続可能なエネルギー利用に向けた期待が寄せられています。将来的なエネルギーの利用はシフトを遂げつつあり、同社の先進的な研究がその一翼を担うことが期待されています。