ペット同行避難を支援する新サービス「PETLIF」の登場
災害時、ペットとその飼い主が一緒に避難することが重要な課題です。特に、東日本大震災や熊本地震などの事例からも明らかになったのは、飼い主がペットを連れて避難できない状況が多々あったことです。最近、株式会社GLOBAL LIFESPANが新たに始めた無料のペット総合施設検索サービス「PETLIF」は、ペット飼い主にとっての重要な情報源となることが期待されています。
災害時のペット同行避難の現状
環境省は「人とペットの災害対策ガイドライン」において、ペットと一緒に避難することの重要性を強調しています。しかし、実際のところ、多くの飼い主がペットを連れて避難することができない現実に直面しています。たとえば、最近発生した能登半島地震では、ペットが避難所に入れなかったために、飼い主が車中泊や自宅に留まることを余儀なくされました。
このような厳しい現状を受けて、各自治体はペット同行可能な避難所の整備に努力していますが、地域によって取り組みの差があるのも事実です。そのため、飼い主は避難時にペットをどう扱うか、どこに行けば安全に避難できるのかといった不安を常に抱えています。
「PETLIF」の特長
こうした課題を解決するために開発されたのが「PETLIF」です。このサービスは、ペットとともに避難できる場所の情報を統一的に提供するもので、多数の特長があります。
1.
避難場所の情報:ペットが同行できる避難場所の詳細を提供します。
2.
最新の避難情報:災害時の避難情報に関するガイドラインを掲載しています。
3.
マニュアル:各避難場所の具体的な利用方法が明記されたマニュアルを提供します。
特に、スマートフォンを利用して地域に応じた情報を迅速に検索できる点が魅力です。ユーザーは簡単な操作で避難場所の詳細情報を確認することができ、安心感が得られます。
ペットとの絆を保つために
代表の柴田正博氏は、ペットの情報提供が十分でない現状に疑問を抱き、PETLIFを立ち上げました。自身も保護猫を飼う中で、飼い主が信頼できる情報を容易に入手できないという問題を強く感じていました。その結果、多様なペット関連施設の情報を集約したプラットフォームを創出したのです。
「PETLIF」は、避難情報に限らず、ペットホテルやトリミングサロン、ペット可の飲食店など、幅広いカテゴリーを一元化しており、飼い主のさまざまなニーズに応えることができます。
地域社会との連携
柴田氏は、「私たちの目標は、ペットの福祉を高めることです。必要な情報を提供し、地域社会と連携しながら、持続可能なペットケアを実現したい」と語ります。この全体的なアプローチにより、飼い主とペットの絆を深めつつ、安全で安心な生活を送るための支援が行われることを目指しています。
おわりに
「PETLIF」は、災害時だけでなく日常生活でもペットと飼い主に役立つ情報を提供します。今後、ますます多くの飼い主がこのサービスを利用し、ペットとの生活を楽しむことができるようになることを期待しています。
詳細については、
PETLIFの公式サイトをご覧ください。