途上国の子どもたちに命を届ける「はがき・切手回収キャンペーン」
東京都に本拠を置く認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(略称JCV)は、2025年も引き続き「はがき・切手回収キャンペーン」を実施します。このキャンペーンでは、家庭やオフィスに眠る未使用のはがきや切手、さらには書き損じのはがきや使用済み切手を募集し、訪れる途上国の子どもたちにワクチンを届ける活動が行われています。
2024年には新たに外国の未使用・使用済み切手も対象に含めることが決まり、寄付がさらに広がることを期待しています。
どのように支援が実現するのか?
集まったはがきや切手は、郵便局で切手シートに交換されたり、コレクターに売却されたりします。そして、その資金を使って途上国の子どもたちに感染症のワクチンが贈られます。たとえば、85円のはがき10枚がポリオワクチン約40人分に相当し、昨年は521,719人分、約10,434,363円分の支援が集まりました。
一緒に活動を支える仲間たち
このキャンペーンには全国からたくさんの支援が集まっており、その気持ちを込めたメッセージも多く寄せられています。「故人がコレクションしていたものです」「掃除中に見つけました」といった、皆の善意が小さな命を守るために役立っています。特に、2024年にはバヌアツへの支援が実を結び、看護師から「皆さまのワクチンとソーラー保冷庫のおかげで、電気のない離島で小さな命と笑顔を守ることができています」との感謝の言葉が寄せられました。
今年からの回収対象物品
追加された外国切手を含め、以下の物品の回収を行います。
- - 未使用・使用済みの外国切手(新規追加)
- - 書き損じはがき
- - 未使用・使用済みの日本切手
- - 金券、外国紙幣
- - 未使用・使用済みのテレホンカード、プリペイドカード
- - 貴金属、腕時計、アクセサリー類
ただし、古い額面のものや往復はがき、記念切手なども回収対象となりますが、投函されたはがきや私製はがき(ポストカード)は対象外です。
送付先と送付方法
集めたはがきや切手は、次の住所に送付してください。
〒108-0073東京都港区三田4-1-9 三田ヒルサイドビル 8F
世界の子どもにワクチンを 日本委員会 はがき回収キャンペーン係
送付方法は封筒やゆうパック、段ボールで構いません。企業や団体からの協力も歓迎し、量に制限はありません。なお、日本切手と外国切手は別々に分けてお送りください。また、受領書が必要な方は、メールアドレスと担当者名をお知らせください。
経済的な支援も不可欠
毎年、世界中で「ワクチンが無いために感染症で命を落とす子どもは4,000人」にも達します。ポリオ、はしか、結核といった様々な感染症が特に途上国の子どもたちに深刻な影響を与えています。JCVでは、UNICEFや各国の保健省と提携し、途上国の子どもたちにワクチンを届ける活動を行っています。支援に必要なコストも安価で、1人分のワクチンが約20円から280円で提供されます。
まとめ
2024年、JCVはミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツの4カ国に対して合計1億2,348万9,371円相当のワクチンやコールドチェーン機器を支援しています。このように、お手持ちの不要なはがきや切手が多くの命を救うきっかけとなります。寄付を通じて、あなたも途上国の子どもたちの未来を守るお手伝いをしませんか?