幕張ベイパークにおける新たな資源循環モデルの始動
近年、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが多くの注目を集めています。その中でも、
三井不動産レジデンシャル株式会社と
株式会社ECOMMITが共同で進める新たなプロジェクト「くらしのサス活 Circular Action」が、幕張ベイパークで実施されることになりました。これは、日本初の試みとなる資源循環による収益を地域の街づくりに還元するモデルです。
新たな取り組みの背景
先日、三井不動産レジデンシャルとECOMMITは、首都圏最大級の大規模複合再開発エリア「幕張ベイパーク」において、3棟2,072戸のマンションを対象に資源循環サービス「
PASSTO(パスト)」の導入を開始しました。このプロジェクトは、2023年5月から豊洲エリアのマンションにおいて実施されていた実証実験を経て、幕張ベイパークでも運用が開始されたものです。
この取り組みは、2023年に入って始まった「くらしのサス活」と呼ばれるプロジェクトの一環であり、最終的には循環型社会の実現を目指しています。特に、PASSTOは不要品の回収から再流通までを一貫して行うサービスであり、住民の利便性を考慮した設計になっています。人々が気軽に参加できる資源循環のモデルを提供することで、
サーキュラーエコノミーの実現に寄与します。
具体的な取り組み内容
PASS TOの仕組み
PASSTOでは、住民が持ち込んだ不要品を回収し、それをECOMMITが選別・再流通します。このサービス名は「次の人に渡す、未来に渡す」という意味合いを持ち、不要品が新しい持ち主の手に渡ることを目指しています。
さらに、1月からの実証実験では、約13トンの衣類を回収し、その結果として約8.8トンのCO2削減に成功しました。これにより、マンションの居住者からも高い評価を得ており、自宅近くでの資源回収が簡単に行えることが支持されています。
居住者とエリアマネジメントの協力
幕張ベイパークでは、B-Pamというエリアマネジメント団体が活動しており、この団体と連携して収益金が街づくりに還元されるしくみが整えられています。居住者が要望した新しい施設やサービスの提供が、実際に行われる見込みです。
サステナブルな地域づくりに向けたビジョン
三井不動産レジデンシャルとしては、今後も全住宅事業において多様化するライフスタイルに応える商品やサービスを提供する方針です。また、持続可能な社会の実現に向けて、SDGsへの貢献も強化していくとのことです。
まとめ
この取り組みにより、幕張ベイパーク地域は日本におけるサステナブルなモデルシティとしての地位を確立していくでしょう。資源循環社会の実現に向けて積極的に取り組む姿勢は、多くの地域にも刺激となり、さらなる波及効果を生むかもしれません。今後の展開にも注目です。
ECOMMITと三井不動産グループの共通の理念
ECOMMITは「捨てない社会をかなえる」を理念に掲げ、循環型社会を実現するためのインフラを構築しています。一方、三井不動産グループも自社の理念に基づき、経済的価値の創出と社会的価値の両立を目指しています。両社の連携により、新たな環境づくりが進むことを期待しましょう。