若者の居場所を支える新たな取り組み
東京都板橋区は、このたび東京板橋ロータリークラブから電子ドラムセットの寄贈を受けました。この寄贈は、中高生や若者たちが安心して集える場所づくりを目的としています。寄贈された電子ドラムセットは、まなぽーと大原(大原生涯学習センター)で利用される予定です。
まなぽーと大原の役割
板橋区では、生涯学習センター「まなぽーと」として、学びや交流の場を提供しています。まなぽーと大原と成増の2か所では、様々な講座やイベントが開催されており、誰もが参加できる環境が整っています。また、サークル活動も盛んで、地域の人々が新たな学びを共有する「学びの循環」が育まれています。
特に、平成28年にリニューアルされた「i-youth(あい・ゆーす)」は、中高生や若者に特化したプログラムを充実させた拠点です。ここでは、若者が気軽に立ち寄り、ダンスや演劇の練習、さらに自分の好きな活動に取り組めるスペースが提供されています。
第三の居場所としての重要性
最近では、不登校などの問題を抱える若者が増えており、家庭や学校以外で安心できる「第三の居場所」の存在が一層重要になっています。i-youthはまさにその役割を果たしており、若者たちが仲間と共にアクティブに過ごせる環境を築いています。
電子ドラムセットの贈呈式
寄贈の知らせは、まなぽーと大原の開設50周年を記念した形で実施されました。令和7年3月1日に行われた贈呈式では、ロータリークラブの荒牧和夫会長から長沼豊教育長へ、電子ドラムセットの目録が手渡されました。長沼教育長は、この心温まる支援に対し、「この電子ドラムセットは、自主的な活動のサポートや中高生の居場所づくりに大いに役立てることができます。東京板橋ロータリークラブの皆様に深く感謝申し上げます。」と述べました。
新たな創造の場として
寄贈された電子ドラムセットは、i-youthで行われるドラム教室での使用が計画されています。これにより、音楽を通じて若者たちが新しいスキルを身につけたり、仲間と共にクリエイティブな活動に取り組む機会が増えます。
板橋区は、この取り組みを通じて、今後もより多くの若者が集まり、安心・安全に過ごせる場の提供を続けていく考えです。まなぽーとでの学びや交流が、新たな出会いと成長の場となることが期待されています。