Robloxを活用した新しいバーチャル採用手法の挑戦
企業のブランディング事業を展開するトゥモローゲート株式会社は、地域課題を解決するためにデジタル空間やeスポーツを利用する株式会社Meta Osakaと連携し、世界中で4億人以上のユーザーを持つゲームプラットフォーム「Roblox」を利用した新たな採用手法を発表しました。この取り組みは、Z世代の採用課題を解決するための一環として位置付けられています。
Z世代採用の課題
現代の採用環境は厳しさを増しており、2025年卒の内定辞退率は63.8%、また、34.9%が3年以内に離職するというデータがあります。中小企業では離職率が特に高く、5人未満の企業で59.1%、5~29人の企業で48.8%となっています。この背景から、企業は人材の確保と維持に苦戦しているのが現状です。従来のオンライン説明会では企業文化を伝えにくく、参加者の熱意が伝わりにくいという課題が顕在化しています。
バーチャル採用の新手法
トゥモローゲートは上記の課題を解決するため、Roblox上に自社のバーチャルオフィスを設計しました。求職者はオフィス内を自由に移動し、アバターを通じて実際の社員と交流できる環境を提供します。これによって、ただの説明会にとどまらず、企業文化や空気感を「体験」できることを目指しています。
また、Robloxは毎月超える3億8000万のアクティブユーザーを誇り、日本でも急成長しているため、Z世代を含む若者層に向けたアプローチに適したプラットフォームです。参加者はスマートフォンやパソコンからもアクセスでき、特別な機器を必要とせず、誰もが気軽に参加できる点が魅力です。
イベント開催概要
トゥモローゲートは、この新しいバーチャル採用手法を体験できる発表会・体験会を2025年7月14日(月)にトゥモローゲート大阪本社で開催します。経営者や役員層を対象に、Robloxと企業戦略についてのトークセッションや、バーチャル体験会が行われる予定です。定員は40名の先着順で、事前申し込みが必要です。
企業の未来に向けた試み
Meta Osakaの毛利英昭代表は、過去にフォートナイトを用いた地域活性化の取り組みを行っており、今回のRobloxの導入も企業が直面する採用課題に対して新たな解決策を提案するものです。トゥモローゲートの西崎康平代表は、この新しい採用方法が採用戦略において重要な実践モデルとなり得るとし、デジタル空間が企業価値を体験として伝える有効な手段となることを見込んでいます。
このバーチャル採用手法は、ただのトレンドではなく、今後の企業戦略を大きく変えていく可能性を秘めていると言えるでしょう。採用を本気で考える企業にとって、Robloxは次世代の選択肢として重要な位置を占めるかもしれません。参加者はこの新しい試みを通じて、未来の企業戦略を体感し、新しい発見を得ることができるでしょう。