日本航空がCEIV Lithium Batteries認証を取得
2025年2月7日、日本航空(JAL)は成田国際空港が主催するコミュニティに参加し、航空輸送におけるリチウム電池の品質認証プログラムである「CEIV Lithium Batteries」を取得しました。この認証は国際航空運送協会(IATA)が策定したもので、リチウム電池輸送の安全性を確保するための国際的な基準を満たしています。
CEIV認証の背景
リチウム電池は今日のテクノロジーに欠かせない存在ですが、危険物として扱われるため、安全な取り扱いが求められます。IATAが定めたこの認証は、リチウム電池の安全な輸送方法を確立し、リスクを軽減することを目的としており、リチウム電池を扱う航空会社にとって極めて重要な証明となります。
JALの取り組み
JALは、成田国際空港でのリチウム電池の輸送管理体制を再構築し、CEIV認証の取得を実現したことで、今後は貨物代理店と連携して、スムーズなサプライチェーンの提供が可能になります。また、リチウム電池の生産拠点が多く存在するアジアから日本への輸入や、中継輸送の需要を拡大することも視野に入れています。
コメントと今後の展望
日本航空の木藤祐一郎執行役員は、「リチウム電池はEV車やAIの進化によりその役割がますます重要になる。安全で迅速な輸送を実現するためにコミュニティの企業と取り組む」と述べています。さらに、耐火性の輸送器材の導入も進めており、事故のリスクを軽減する努力を続けています。
IATAのブレンダン・サリバン氏も、JALのCEIV Lithium Batteries認証取得を称賛し、この取り組みが輸送スタンダードの向上と顧客の信頼醸成に寄与することを期待しています。
JALの今後の方針
成田国際空港の田村明比古社長も、JALのコミュニティ参画と認証取得を祝福し、需要が見込まれるリチウム電池の安全かつ高品質な輸送サービスの提供を通じて、JALの貨物ビジネスのさらなる成長を期待しています。
今後もJALでは、リチウム電池の安全な輸送を実現するための努力を続けるとともに、持続可能な物流の構築に向けた新たなチャレンジを展開していきます。
このような取り組みを通じて、航空輸送業界におけるリチウム電池の安全な管理が強化され、より安心して利用できる環境が整うことが期待されます。