中高生女子の未来を拓く!IT業界での体験と学びの場
2025年7月31日、東京都品川区のフューチャー株式会社で、中高生女子を対象にした特別なプログラムが開催されました。イベント名は「IT企業で考える『わたしの未来』化粧品×AIサービスを体験!ITコンサルタントの仕事を知ろう」。このプログラムは、公益財団法人山田進太郎D&I財団が推進する「Girls Meet STEM」の一環として行われ、合計33名の中高生女子が参加しました。
STEMの重要性と女性の活躍
近年、社会のデジタルシフトが進む中、STEM(科学・技術・工学・数学)分野でリーダーシップを発揮する人材の育成が急務とされています。しかし、日本における女性のSTEM分野での修了者数はOECD諸国中で最も低い水準にあります。これを受けて、フューチャー株式会社はサイエンスとテクノロジーを基盤とする企業として、2006年に設立された「フューチャーイノベーションフォーラム」(FIF)を通じて、将来を担う若い世代にテクノロジーの魅力を伝えるさまざまな教育プログラムを提供しています。
今回のプログラムも、その一環として企画されました。中高生女子が将来の選択肢を広げ、自信を持ってキャリアを築くための重要なステップとなったことでしょう。
プログラムの内容
プログラムは以下のような内容で進行しました:
1.
会社紹介
2.
オフィスツアー
3.
IT体験
4.
理系出身の先輩によるキャリアトーク
5.
交流会
特に注目を集めたのは、化粧品会社のプロジェクトを進めるITコンサルタントが紹介した、AIによる眉毛の形を提案する技術。参加者は、顔写真を使用して生成されるAIの仕組みを学び、画像処理や機械学習の重要性を理解しました。この体験は、学校のカリキュラムにも関連し、実際に手を動かしながら学ぶ貴重な機会となりました。
キャリアトーク
また、「キャリアトーク」セッションでは、理系出身の女性社員4名が登壇し、IT業界での仕事の楽しさやキャリアの価値について語りました。彼女たちは、学生時代の進路選択、様々な事に興味を持つ意義、異なる背景を持つ人たちとの関わりの重要性について話し、多くの参加者にとって励みとなるメッセージを発信しました。
参加者からは、「ITコンサルタントは技術を通じて色々なフィールドをサポートできるという魅力を感じた」「システムの幅広い種類を学んだ」「理系の道に進む社員の話を聞いて、自分の未来に対する視野が広がった」との感想が寄せられました。
今後の展望
フューチャーとFIFは、これからも科学やテクノロジーに親しむ機会を提供し、女性の活躍を促進することに力を入れていくとしています。また、SDGsの「ジェンダー平等を実現しよう」に貢献する姿勢を示しています。
中高生女子にとって、自分の未来を考える上で、今回のプログラムがひとつの契機になったことは間違いありません。今後もこのような取り組みが全国で広がり、多くの若者が自分の可能性を信じて挑戦する姿を期待したいです。