防災の日に知っておきたい防災意識の実態
毎年9月1日は防災の日。这に合わせてセコム株式会社が実施した調査結果が、私たちの防災に対する意識や準備状況を明らかにしました。この調査では、全国の20歳以上の男女500人に対して、防災をどれだけ意識し、どのように備えているのかを尋ねています。特に注目すべきは「在宅避難」の希望についてです。
在宅避難への高まる希望
調査結果によると、災害が発生した場合に希望する避難場所として「自宅」を選ぶ人が64.8%にも達しました。特に60代の人々に限ると、その割合は79%に上ります。このことから、年齢が上がるにつれて住みなれた環境で過ごしたいと考える傾向が強まることがわかります。
希望する理由でも、最も多く挙げられたのは「慣れた環境で過ごすため」で67.6%。次いで「プライバシーの確保」が61.7%、「体力的な消耗を避けるため」が29.6%という結果でした。
しかし、実際の準備状況はどうなのでしょうか。自宅で避難生活を送るための備えについて尋ねると、約3割が「備えをしていない」または「わからない」と回答しており、実際には十分な準備ができていないことが浮き彫りになりました。
防災対策の現実
調査によると、93.6%が今後の災害の増加を懸念しながらも、52.2%は防災対策を全く行っていないという矛盾した結果が出ています。つまり、多くの人が懸念を抱いている一方で、実際に行動に移せていないのです。特に住宅の耐震補強や安否確認サービスなど、家族の安全を守るための対策が進んでいないのが現状です。
一方、防災対策を実施している人の多くは、日常生活に必要な食料や生活用品の備蓄を行っていることが確認されました。63.2%が「日常的な備蓄」を実施しており、53.1%が「非常持ち出し袋」を準備していますが、効果的な備えにはさらなる工夫が必要です。
停電時の不安
調査では、停電が3日以上続いた場合に心配なこととして「トイレが使用できなくなること」が60.2%、次いで「スマートフォンの充電ができないこと」が57.8%となっています。また、今後取り組みたい対策としては「モバイルバッテリーの用意」が最も多く、次いで「ローリングストック」「簡易トイレ」などが挙げられました。いずれも、災害時も自宅で安全に過ごすためには必要不可欠な準備です。
専門家のアドバイス
セコムIS研究所の上級研究員である濱田宏彰氏は、災害に備えるためには具体的なシナリオを想定することが最初のステップと述べています。例えば、真夏に停電が発生した場合の生活や、冬の時期に断水になった際にどうするか考えることが重要です。そして、在宅避難を希望する人が多い中で、自宅を安全な避難所とするためには耐震化や食料・生活用品の準備が不可欠です。
また、停電や断水といった事態に備えるためには、日常的に使用する物品を災害にも活用できるようにする工夫もポイントです。利用可能な食品や避難時の連絡先を記載したカードなどの準備も忘れずに行いたいものです。
結論
調査結果からは、災害に対する不安があるにも関わらず、実際の備えには課題が残るということが明らかになりました。自宅での避難生活を考えつつ、今すぐにできる備えを見直して、より安全な毎日を迎えられるようにしましょう。災害に対する備えは、日々の生活に必要な食品や物資の確認から始まります。防災意識を高め、適切な対策を行うことで、いざという時に落ち着いて行動できる自分をつくることが大切です。