日清紡が新たに海上安全を支援する落水検知アプリをリリース
日清紡ホールディングス株式会社は、3万ダウンロードを超える「JM-Safety」の機能の一環として、落水検知に特化した新しいスマートフォンアプリを発表しました。このアプリは、船舶の運用者だけでなく、マリンレジャーを楽しむ全ての人々のために、海上での安全を確保する目的で開発されました。
JM-Safetyとは?
「JM-Safety」は、日本の海で発生する転覆事故などのリスクを軽減する目的で設計された情報プラットフォームです。海上では、事故の発生が早期に認知されないことや、発生場所が特定できないことが多いため、事故後の救助作業が遅れがちです。日清紡ホールディングスは、こうした問題を解決するために、船舶位置情報の表示、接近する船舶の警告、災害警報、さらにはチャット機能など、多数の機能を搭載したJM-Safetyを提供しています。これにより、ユーザーは海上運行の安全性を確保し、事故を防止することができます。
落水検知アプリの特長
今回リリースされた「落水検知アプリ」は、海に関わる全ての人の安全を確保するために、落水事故に特化した機能を提供します。このアプリは、専用の「落水検知ユニット」と連動することで、海中に転落した場合、それを自動的に検知し、登録した家族や友人に位置情報や落水の事実を通知します。これにより、迅速な救助要請が可能になり、被害を最小限に抑えることができます。
また、落水情報は半径10km以内のアプリ利用者にも通知されるため、周囲の人々と協力して迅速な救助活動が行えます。こうした多機能なサポートが、海の安全を一層高める要因となります。
JM-Safetyプラットフォーム構想
海上の安全においては、衝突事故や人命の危険を回避することが求められます。毎年約2,000件の船舶事故が発生しており、多くはAIS(船舶自動識別装置)を搭載していない小型船舶が関与しています。日清紡ホールディングスは、こうした事故を未然に防ぐためのスマートフォンアプリを提供し、マリンレジャーの楽しみをサポートしています。
特に海中転落は、事故が発生してから救助を要請するまでの時間が長引くことで、無くなってしまうリスクがあります。水温によって生存可能な時間が異なるため、迅速な救助が鍵となります。JM-Safetyの落水検知アプリを活用することで、「海の安全」を強化していくことを目指しています。
新色「BLACK」の落水検知ユニットの発売
このアプリリリースに伴い、専用の落水検知ユニット「BLACK」も販売開始されました。ユニットの価格は3,960円(税込)で、軽量かつコンパクトな設計が特徴です。このユニットは、落水検知アプリ専用のものであり、既存のJM-Safetyアプリには対応していませんのでご注意ください。
アプリの対応情報
日清紡ホールディングスと株式会社Internnectは、落水検知アプリを通じてさらに多くの人々に海上安全を届けるための取り組みを強化しています。今後も海に関する安心を広めるための技術革新が続くことが期待されます。