地域住民とつながる新たなアプリ「キクもん」が上田市で提供開始
FMラジオ局J-WAVEが運営する株式会社J-WAVE iは、上田市真田地域向けの新しいコミュニケーションアプリ「キクもん」をリリースしました。このアプリは、地域の持続可能な社会の実現を目指すもので、特に音声配信機能に特化しています。Digitalな技術を駆使して、住民同士のつながりが深まることを目指しています。
「キクもん」アプリの背景
上田市の真田地域では、急速な人口減少とともに民間サービスが縮小しています。特にコロナ禍の影響で、地域住民間のコミュニケーションが困難になっており、こうした状況に対応するための新たなツールが求められていました。その中から生まれたのが「キクもん」です。このアプリは、地域のニーズに応じた新しいコミュニケーション手段として開発されました。
主な機能
1. 情報配信機能
「キクもん」では、地域の各自治会や学校、サークルなどが音声やテキスト、PDF、画像など、さまざまな情報を共有できます。これにより、地域のイベント情報や重要なお知らせを手軽に届けることが可能となり、郵送費用の削減にもつながります。
2. 定時音声配信機能
地域のFMラジオ局「はれラジ」と連携し、録音した音声を定期的に配信します。地域の最新情報をリアルタイムで入手できるほか、過去に実施されていたラジオ体操の定期配信も行う予定です。
3. 緊急情報配信機能
「キクもん」は、Jアラートや緊急地震速報、避難情報などを音声で即座に配信し、住民の安全を守ることを目指しています。
4. デジタル機器がない家庭への対応
デジタル装置を持たない高齢者向けに事前設定されたタブレット端末の貸し出しも行う予定です。これにより、より多くの市民が「キクもん」を利用できるようになります。
今後の展望
「キクもん」は、単なる情報共有ツール以上の役割を果たすことを目指しています。地域住民同士の絆を深め、地域コミュニティの形成に貢献するプラットフォームとして、上田市真田地域と連携して進化させていく計画です。共同で住民のつながりを促進し、地域の温かみを感じられるような環境を整えていきます。
「Groupair +」について
今回のアプリは、J-WAVE iが提供する自治体向けソリューション「Groupair +」を基盤に開発されました。このサービスは、町や地域のイベント案内を音声やテキスト、画像で通知するだけでなく、災害情報を迅速に配信するための自動再生機能を備えており、高齢者にも使いやすい設計となっています。
住民所有のスマートフォンやPCを利用するため、導入にかかるコストも抑えられ、各自治体の特性に応じたカスタマイズも可能です。
「キクもん」は、今後の地域振興にも大きな期待が寄せられています。地域住民がデジタル技術を活用し、より良いコミュニケーションを持つことで、地域社会がさらに活性化することを願っています。