パーソルテンプスタッフとみんなの銀行の提携により、給与前受け取りサービスが来春から始まります。このサービスは、主に派遣スタッフのために設計されており、就業中のスタッフは自分のMYページから簡単に申請・登録が行えます。従来の方法と比較して、よりシンプルで低コストでの給与の先払いが可能になるのです。
このサービスの背景には、派遣スタッフが日々直面する「お金」に関する不安を軽減するという強い意図があります。2021年7月に業務提携契約が結ばれて以来、両者はキャリア支援や資産形成、生活やリスクに対する備えといったさまざまな施策を展開してきました。
新たに導入されるこの給与前受け取りサービスにより、派遣スタッフは実際に仕事をした分の給与をお給料日前に一部受け取ることができ、生活の安定にも寄与します。顧客が受け取る口座についても、みんなの銀行以外の銀行口座を選択することが可能という柔軟性が特徴です。
さらに、みんなの銀行が利用する振込APIは、世界的に高いセキュリティ規格である『FAPI』に準じており、安心して取引が行えます。この高セキュリティな振込APIによって、送金サイクルの短縮が実現され、さらに業務の効率化も図られます。
加えて、派遣スタッフ向けに展開されてきたこれまでの取り組みについても注目に値します。みんなの銀行とパーソルテンプスタッフは2021年10月に「みんなの銀行テンプスタッフ支店」を設立し、銀行サービスを派遣社員のために提供してきました。これには「はたらくサポートプログラム」も含まれ、地道なサポート体制が築かれています。
2023年10月には大和コネクト証券との連携も開始され、派遣スタッフは資産運用サービスのオンラインサポートを受けることが可能になりました。このように、パーソルテンプスタッフとみんなの銀行は、金融機能と非金融機能の融合を通じて、派遣スタッフの生活や仕事に新たな付加価値を提供しようとしています。
両者は現在もさらなる付加価値創造に向けた協議を続けており、派遣staffの多様なニーズに応える姿勢を崩さないでしょう。新サービスがどのような影響をもたらすか、今後の展開に注目です。