新型コロナを逆手に取ったエステサロンの成功秘話

大阪市中央区に位置するエステサロンNaturaがコロナ禍で劇的なV字回復を遂げたのは、ただ運が良かったからではありません。サロンを営む田中弘子代表が、実際にどういった工夫や努力を重ねてきたのかを追ってみました。

ホームケア商品の革命

2020年4月、全国で緊急事態宣言が発令され、エステサロンも営業を自粛せざるを得なくなりました。その影響で来店者は9割減少。しかし、Naturaは自社開発の目元専用美眼器『ドットイー®』の販売を開始していたため、物販での収入を確保し、その結果として6月には創業以来の最高売上を記録。その売上は前月比で2倍に増加しました。この「奇跡のV字回復」は、実は事前に培った顧客の信頼と、新しいホームケア商品の需要に応えた成果と言えるでしょう。

お客様の美意識を育てる

多くのエステサロン経営者からは、「ホームケアを促すことでお客様がサロンに来なくなるのでは？」という不安の声が聞かれます。しかし、田中代表の経験則からは逆の結果が見えてきました。

実際にNaturaの顧客たちは、自宅でのケアを行うことで美意識が高まり、サロンに訪れる頻度が上がったのです。月に1回だったお客様が2回訪れるようになり、コース販売にもプラスの影響を与えるなど、サロン経営が前向きに進んでいることが確認されています。この新しいビジネスモデルは、特にコロナ禍において新規顧客の獲得が難しいサロンにとって大きな希望となるかもしれません。

ユニークな効果を持つ製品

田中氏が生み出した『ドットイー®』は、発売から間もなくしてコロナ禍の中で注目を集めました。この商品が特に支持を得たのは、在宅で手軽に使用できる点と、その効果が視覚的に実感できるためです。あるお客様は、整形を考えていたが、ドットイーを使用した結果、その必要がなくなったと話します。これが「整形級」という呼称に結びついています。

開発はサロン現場から

この美眼器の開発は、単なる製品開発ではなく、実際にサロンでの経験を基に行われました。Naturaのエステティシャンたちは、顧客の声や効果、症例を収集し、それをもとに商品化。展示会では、こうした実体験をもとにした具体的な活用法を紹介します。顧客との関係性を深め、満足度を高めるための工夫が随所に見られます。製造元でなく、実際の現場で得た知見を基にした提案力こそが、Naturaの真の強みです。

結論

新型コロナウイルスの影響を逆手に取り、独自のビジネスモデルで成功を収めたNatura。彼女たちの経験は、他のエステサロンにとっても刺激的な事例です。業界全体が落ち込んでいる中で、この成功は今後のサロン運営に新たな視点を提供することでしょう。興味のある他のサロンの皆様は、ぜひ展示会でNaturaのブースを訪れることをお勧めします。実際の商品とその効果を手に取ることで、新たな可能性を感じることができるでしょう。