デザイナー就活実態調査の発表
株式会社グッドパッチが運営する新卒デザイナー支援プラットフォーム「ReDesigner for Student」は、2025年卒業予定の学生を対象としたデザイナー就活の実態調査を実施し、その内容をレポートとして公開しました。この調査は、デザイナーという専門職を目指す学生にとって、未来のキャリアを築く上で重要な位置付けとなります。
調査の背景と目的
近年、労働人口の減少や少子化の影響から新卒採用市場は過熱傾向にあり、企業の採用活動も早期化しています。2024年度については、卒業予定者の就職・採用活動がルールよりも早期に進むことが指摘され、その状況下において、デザイナーの新卒採用に関しては情報が不足している企業が多いことが明らかになりました。グッドパッチは、これらの課題を解決すべく、企業にヒントを提供し、学生にとっての機会を広げることを目的としています。
主な調査結果
調査では、主に以下のような傾向が示されました:
- - エントリーと内定受諾の動向: デザイナー志望の学生は、エントリー理由に「仕事内容の魅力」を最も重視しており、一方で内定受諾の決定要因としては「一緒に働く人の魅力」がトップとなっています。これにより、企業はプログラムや環境だけでなく、同僚との関係性を強調することが重要であることが示唆されています。
- - 大学種別の差: 総合大学に通う学生は、美術大学や芸術大学の学生より早く動き出す傾向が見られ、特にエントリー開始が12月から活発に行われます。
- - インターンシップの役割: 多くの学生が夏のインターン選考を通じて企業との最初の接点を持つため、早期に行動を起こすことが求められます。また、デザイナーとしてのキャリアを考える学生にとって、インターンシップが重要な経験となっていることがうかがえました。
学生の採用市場における希望
ReDesigner for Studentは、これらの調査結果を元に、特に企業側に期待されるコミュニケーション方法や採用方針の見直しを促しています。多くの学生が「カルチャー・マッチ」を重視している中で、企業が提供する価値観や業務内容が如何に適切かを問う必要があります。仕事の環境や同僚の魅力をより具体的に伝えることが、今後の採用活動において鍵を握るからです。
結論
この調査結果は、デザイナー希望の学生にとって、今後の就活にどう影響を及ぼすのか、あるいは企業がどのようにこれに対応していくべきかの考察に繋がります。デザイナー志望の若者たちが、自らの能力を最大限に発揮する場を見つけるための手助けとなることを願っています。なお、この調査結果について詳しくは、グッドパッチのYouTubeチャンネルや公開されたレポートでご確認いただけます。
参考リンク
今後も新卒デザイナーのキャリア支援に注力しつつ、デザインの力を生かした企業の発展を支援していくことが期待されています。