新たな義歯『コンティース』誕生—自然な見た目と快適な装着感を実現

自然な装着感と審美性を兼ね備えた『コンティース』

近年、義歯市場にも革新が訪れています。株式会社三和デンタルが開発した「コンティース」は、新たな選択肢として注目されています。従来の義歯に代わる画期的なデザインであり、これまでの欠点を克服した製品となっています。

これまでの義歯治療の課題

義歯治療には主に3つの選択肢が存在します。入れ歯、インプラントおよびブリッジですが、各々にデメリットがあります。入れ歯はその気軽さが魅力ですが、金属のバネが目立つ点や異物感が大きな懸念材料でした。一方、インプラントは強度面や見た目に優れますが、手術を必要とし、費用もかさむために患者の負担が大きいのも事実です。また、ブリッジは自然な見た目ですが、隣接する歯を削るため、歯にかかる負担が大きいです。

『コンティース』の特徴

新しい義歯「コンティース」は、三和デンタルが独自に開発したもので、その設計には特殊なチタンアームが採用されています。このアームによって、口内装着感が格段に向上。従来型の入れ歯にありがちな異物感を抑え、自然な発音を実現しています。また、入れ歯といえば金属のバネが見えるのが一般的ですが、コンティースは薄いピンク色の樹脂床を使用しており、笑顔になってもあまり目立たない設計です。

そのため、審美性が高く、人前でも自信を持ってコミュニケーションができるというメリットがあります。さらに、手術などの外科的処置を必要としないため、患者にとって非常に負担が少なく、初めての義歯装着でも安心です。

先進の技術による開発

「コンティース」の製造には、最先端の3Dレーザープリンター技術が活用されています。従来の金属加工技術では実現のできなかった、薄くて軽い金属製品の実用化が可能に。本製品には金属アレルギーが起こりにくい特性を持つチタンが使用されており、身体にも優しいという点が強調されています。

開発の背景と今後の展望

この製品の開発は、開発者自身の体験が元になっています。上顎の奥歯を失った際、どの補綴方法が最適か悩んでいた経験が開発のきっかけとなったのです。インプラントは手術や高額な費用が必要で一歩踏み出せなかったその時、手軽で、自然に見える選択肢として「コンティース」が誕生しました。

患者の声を反映し、多くの使用者が好意的な評価をしている「コンティース」。今後も三和デンタルは、患者への負担を軽減し、より多くの人々に寄与する歯科補綴技術の開発に注力していくことを約束しています。