BooostがPACT Methodology Version 3に開発協力
Booost株式会社(東京都品川区)は、グローバルなカーボン会計の新基準「PACT Methodology Version 3」に関与する開発コラボレーターに選ばれました。このプラットフォームは、製品のカーボンフットプリント(PCF)を正確に算定するための国際基準であり、環境持続可能性の向上を目指しています。
PACTについて
「PACT」は、世界経済人会議(WBCSD)が推進するパートナーシップで、サプライチェーンにおける透明性の確保を目指しています。自社のCO2排出量を把握し、持続可能な企業活動を行うためには、製品の全工程において課題を特定し、解決することが欠かせません。Booostは、日本のスタートアップとして初めてこのプログラムに参加し、国際的な整合性を持つ技術仕様の提供者と認められました。
PACT Methodology Version 3の特徴
PACT Methodology V3は、製品のカーボンフットプリントを原材料採取から出荷までのプロセスで評価します。この新しい基準では、以下の点が強化されました:
- - 電力の排出計算手法の高度化
- - 土地利用に関連する排出の取り扱い
- - サービス産業への対応の充実
- - データ信頼性向上のための明確な検証フロー
これらの進化により、企業は自らの環境影響を定量的に可視化し、持続可能性の目標に向けた具体的な施策を講じることができます。
Booostの革新と未来展望
Booostは、そのサステナビリティERP「booost Sustainability」にPACT Methodologyを組み込み、実装しています。このプラットフォームでは、サプライヤーや自社の持続可能性情報を一元管理し、国際基準に準拠した形でのリアルタイムモニタリングが可能となります。これにより、約192,000の拠点で、85か国以上に導入されるポテンシャルを持った運用が実現します。
今後は、国内外のステークホルダーとの連携を強化し、環境・社会・ガバナンス(ESG)における取り組みを推進し続けることが求められています。具体的には、効果的なデータトレーサビリティの強化や、サステナビリティ関連情報の開示をサポートするシステムをさらに発展させていきます。
日本企業への影響
本プロジェクトは「サステナビリティ2026問題」に直面している日本企業にとっても重要です。企業がこの新基準に準拠することで、市場での競争力向上につながり、長期的価値を創出するための道が開かれます。Booostは、この変革を通じて「日本をSX先進国へ」というビジョンを掲げています。
結論
新たな国際基準「PACT Methodology V3」がもたらす持続可能性の進展は、カーボン排出量の透明な管理に寄与し、変革を促す基盤を築くものです。Booostは今後も、持続可能な未来へ向けた道筋を照らす存在であり続けるでしょう。