介護職の実態調査結果から見えるやりがいと課題
介護業界における労働条件や労働環境の改善が求められる中、シックスワン株式会社が運営する介護求人サイト「ケアワークス」による調査が最近発表されました。この調査は2025年2月に行われたもので、全国の介護職従事者189名を対象に実施されました。以下、その結果について詳しく見ていきます。
調査概要
- - 調査対象: 介護・看護職従事者
- - 調査方法: 選択式および自由記述形式のアンケート
- - 調査期間: 2025年2月7日~2月13日
- - 有効回答数: 189件
やりがいを感じる割合
調査結果では、回答者の64.5%が「仕事にやりがいを感じる」と回答しています。その理由として挙げられたのは、利用者の笑顔や感謝の言葉、そして彼らの健康や生活の質を支えられたと感じた瞬間です。具体的には次のような声が寄せられました:
- - 「利用者さんが『ありがとう』と言ってくれると嬉しい。」(ホームヘルパー・50代)
- - 「自立歩行できるようになった利用者を見た時、やりがいを感じます。」(ケアマネージャー・30代)
このように、介護職に従事する多くの人が、日々の業務の中で得られる感謝の念や利用者の幸福がやりがいの源になっていることがわかります。
不満の声
一方で、56.6%の回答者が介護職に対して「不満を感じている」と回答しました。その主な理由は、
給与の低さが43%と最も大きな要因でした。具体的には以下の意見が多く寄せられました:
- - 「身体的にも精神的にも過酷な労働に対して、給与が非常に低い。」(介護福祉士・60代)
- - 「国会議員の給料が高く、介護士の給料が低いのはおかしい。」(介護福祉士・40代)
さらに、人手不足や労働時間の長さも深刻な問題とされています。介護業界内では慢性的に人手が不足しており、その影響で一人当たりの業務は増大しています。
国への要望
多くの介護職従事者が、国や行政に対して具体的な要望を挙げています。
1.
給与の引き上げ: 「給料を上げてほしい」という声が絶えません。
2.
人手不足の解消: 「適切な人員配置が必要」という意見も多く、現場の過酷な状況を訴える声が聞かれます。
3.
労働環境の改善: 「休暇が取りづらい」「業務量が多すぎる」といった意見があり、職場環境を改善する必要性が強調されています。
調査結果のまとめ
この調査からは、介護職の方が、やりがいを感じる一方で、具体的な課題が浮き彫りになりました。特に、給与の低さや人手不足、労働環境の問題は、業界全体の持続可能性に関わる重大な要素です。今後、介護職員が安心して働ける環境を整えることが、長期的な人材確保に直結することが求められます。
また、ケアワークスは今後もこのような調査を続け、介護職の現状や課題を広く伝えていく予定です。
ケアワークスについて
「ケアワークス」は介護職の求人に特化した検索エンジン型ウェブサイトで、現在35万件以上の求人を掲載しています。求職者は簡単に情報を検索し、掲載元のサイトにアクセスできます。詳しくは
こちら。