ショート動画プロダクション「VAZ」の誕生と未来の展望
若者文化の中心地、渋谷に新しい動画制作の拠点が誕生しました。それが、ショート動画特化のクリエーター向けプロダクション「VAZ」です。2015年7月に設立され、サイバーエージェントベンチャーズやアドウェイズからの出資を受けることで、より強固な経営基盤を築くことができます。今回の資金調達を通じて、所属クリエーターへのサポート体制をさらに充実させる狙いがあります。
VAZは「若者がもっと動画を楽しむ世界をつくる」という理念を掲げ、設立以来、数々の活躍を見せています。特に印象的なのは、52名のクリエイターの専属マネジメントが決まったうえで、ショート動画の主要SNS(Twitter、Mixchannel、Vine)でのフォロワー数が266万人を超えている点です。このように若者文化が急速に広がる中、VAZはその流れに乗り、全国へショート動画の魅力を届けることを目指しています。
ショート動画の広がりとその背景
現在、日本のティーン女子の約60%がショート動画を楽しんでいるとされています。これは総務省の人口統計やMixchannelのデモグラフィックデータからの算出結果です。このトレンドにはいくつかの背景があり、第一にスマートフォンの普及による視聴環境の変化が挙げられます。また、ティーン層にとっての動画視聴は感情的なハードルが高いことも影響しています。
VAZの成長と実績
VAZはただのプロダクションにとどまらず、さまざまな企業とコラボレーションを行い、成功を収めています。例えば、Sony Musicとのタイアップキャンペーンでは、VAZのクリエイターが宣伝を行った結果、iTunes Musicで人気検索首位を獲得し、Google検索のボリュームが普段の約30倍に増加しました。
また、2015年6月21日に行った一斉告知キャンペーンでは、4時間でYahooのリアルタイム検索7位にランクインし、動画再生回数は約16万回に達しました。これらの成功事例からも、VAZの影響力が見て取れます。
所属クリエイターの紹介
特に注目すべきは、VAZに所属するクリエイターたちの存在です。
- - テオくん:面白系クリエイターで、代表動画「ぶりっこの頂点」がVineで2000万再生を記録。
- - Ramu:大人気アイドルで、彼女の曲「ないものねだり」は中高生の間でブームを引き起こしました。
- - あーたん:カップル系のクリエイターで、特に動画がテレビで取り上げられるなど注目されています。
- - 歩乃華:平均数百万回再生を達成し、ツイキャスでも高い視聴者数を誇るクリエイター。
彼らのようなクリエイターたちが在籍するVAZは、今後もティーン向けの企業と連携する展望を持っています。多様なジャンルで活動することができる柔軟なマーケティングも強みとして際立っています。
会社概要
最後に、VAZの基本情報をまとめます。会社は東京都渋谷区に位置しており、設立は2015年7月22日、資本金は3001万6円です。代表取締役には森 泰輝氏が就任しており、ショート動画プロダクションとしての事業を展開しています。ついに東京の渋谷にオープンした「VAZスタジオ」は、クリエイターたちが自由に創作する場を提供し、さらなるダイナミズムを生むことでしょう。これからのVAZの成長が楽しみです。