エムベクタ、キャリア教育支援イベント「Discover Yourself 2024」を開催
2022年に糖尿病ケア専門企業として再スタートを切ったエムベクタ合同会社が、タイアップとしてWeWorkと共に「Discover Yourself 2024」というキャリア教育支援イベントを、東京、大阪、福岡の3都市で開催しました。このイベントは、1型糖尿病を抱える高校生や大学生を対象にしており、今回は前回より広がりを見せ、39名の参加者が集まりました。
100年の歴史を背景に
エムベクタは、古くはBD社にさかのぼり、インスリン専用シリンジの製造から100年の節目を迎えました。このイベント開催は、その長い歴史の証でもあります。本年度は、東京に加え大阪、福岡と3都市での開催となり、参加者は1型糖尿病を持つ先輩たちの就職活動体験を聞いたり、企業のオフィスを訪問したりすることができました。
多様な企業との交流
特に印象的だったのは、参加企業の多様性です。今年は、エムベクタを含む14の企業が参加し、各社の特色を生かしたオフィスツアーを通じて、働く環境や職種について紹介しました。参加者と企業との間では活発な意見交換が行われ、参加者は興味のある職種についての質問や就職活動の悩みを話し合いました。参加者同士の知見を共有する良い機会にもなったようです。
参加した学生の一人は、「自由な服装での働き方を見て、仕事に対するイメージが変わった」と語り、また別の学生は「そもそも自分の夢をあきらめる必要がないことに気付き、勇気をもらえた」と感想を述べました。
先輩の体験談を通じて
今回のイベントでは、先輩たちの経験談も大変貴重なセッションとなりました。管理栄養士の大場美都希さんは、中学2年生で1型糖尿病を患い、病気を抱えながらもその経験を生かす道を選んだことをシェアしました。大場さんは「病気を理由に諦めないで」と参加者に勇気を与え、さらには自分に合った会社に出会うための努力が重要であると述べました。彼女のように、実際に同じ病気を持つ先輩からのメッセージは、参加者にとって非常に励みになることでしょう。
YouTuberでありデザイナーの本間太希さんは、自身が1型糖尿病を持つ中で様々な困難を乗り越え、自転車の旅を通じて出会った人々との交流を発表しました。「情報の発信を通じて、1型糖尿病に対する誤解を解きたい」との思いを込め、参加者に向けたメッセージを伝えました。
保護者からも好評
イベントには、参加者だけでなくご家族の参加もあり、保護者からも「将来の不安が少し和らいだ」「同じ悩みを抱える人との交流は貴重だった」といった前向きな声が多数寄せられました。皆が一同に会し、共通の目標に向かって励まし合う姿勢は、このイベントの持つ重要な意味を強調しています。
エムベクタの社長、池田哲氏は「私たちは、糖尿病を抱える人々のライフスタイルの向上を目指している」と語ります。これからもエムベクタは、糖尿病とともに生きるすべての人々をサポートしていく姿勢を貫いていくことでしょう。
今後の予定
「Discover Yourself 2024」は、今後も全国で開催される予定です。各都市での多様な企業との出会いを通じて、1型糖尿病を持つ学生たちが自分の可能性を広げる場として、重要な役割を果たしています。エムベクタはこれからもこの活動を拡大し、学生たちにさらなる未来の選択肢を提供していくことを目指しています。