ハーストラボ、日本での女性起業家支援第一号企業への出資を発表

女性起業家の支援を目的に活動する「HearstLab（ハーストラボ）」が、日本での出資先として東京都立川市に本社を構える株式会社zoobaに投資しました。この取り組みは、米国ニューヨーク州に本社を置くハースト社の活動の一環であり、アジアでの初めての出資例です。日本においては、ハースト婦人画報社が主導してこのプログラムを展開しています。

株式会社zoobaは、AIクラウドサービスを提供し、企業の情報システム部門の業務効率化を支援しています。特に注意を引かれるのは、SlackやTeamsのようなビジネスチャットツールにAIを組み込み、社内ドキュメントからの自動回答を可能にするナレッジマネジメントツールです。このツールは、部署や役職、使用デバイスなどを元に回答をパーソナライズすることができるため、社内の問い合わせに対する迅速かつ的確なサポートが実現されます。

代表取締役の名和彩音さんは、「zoobaはコーポレートITの業務を支援するAI製品です。企業の成長に寄与できる環境を整えることが重要だと考えています。また、我々のアプローチは日本国内にとどまらず、国際的に通じるものであると信じています。HearstLabからの投資により、私たちのグローバルな成長戦略が加速できることを大変嬉しく思います」と述べています。

また、HearstLab国際部の日本担当マネージャーである土川純代さんは、「zoobaは女性起業家が立ち上げたスタートアップであり、今後の商業展開において大きな可能性を秘めていると感じています。我々の目標は、日本の女性起業家がグローバルな舞台での競争力を持つことができるよう支援することです」と語っています。

HearstLabは2016年に設立されて以来、80社以上の女性主導スタートアップに資金を提供してきました。これらの企業の総評価額は26億ドルを超え、持続可能で拡張性のあるビジネスモデル構築に向けた支援として、男女間の資金調達格差を解消することも目指しています。特に2019年以降は、オランダや英国、スペイン、サウジアラビアなどでも活動を拡大しています。

この投資により、zoobaはさらなる成長を遂げることが期待されており、女性起業家の成功が日本経済全体にとっても重要な要素になることが期待されます。HearstLabにとっても、女性起業家を支援することは、真の多様性を実現するための重要なステップと位置付けられています。

最後に、株式会社zoobaの事業内容について触れます。この企業は、デジタル変革（DX）を推進するためのAIクラウドサービスを開発しており、特に企業の内部業務における悩みを解決するSaaS製品が特徴です。「働く人と企業の幸せな時間を創造する」という理念に基づいたサービス展開は、多くの企業から注目されています。今後、zoobaの成長とともに、女性起業家の新たな成功事例が生まれることが期待されます。