季節の不調を整える新刊『季節の不調が内側からととのうかんたん薬膳』
2025年6月4日、株式会社有隣堂は、心身の健康を薬膳で支える実践書『季節の不調が内側からととのうかんたん薬膳』を発売します。本書は、20年以上にわたり薬膳を教えてきた著者、瀧本靖子氏の知見が詰まった一冊です。これまでに3,000人以上の心身の不調を改善してきた彼女が、多様化する季節の変化に対応するための薬膳のすすめを語ります。
現代の季節と薬膳
近年は季節の変わり目が曖昧になり、春から夏、秋への移行が極端になることもしばしば。例えば、東京都心では2024年に6月に真夏日を記録し、10月末までその暑さが続く異常気象が見受けられました。こうした環境の変化に対抗するためにも、薬膳の知識はますます必要とされています。
本書では、丸ごと収載された季節ごとの体調不良への対策もしっかりと解説しています。例えば、春先に感じる寒暖差には「トマトと卵のチーズスープ」、梅雨時の湿気に対応する「牛肉のフォー」、夏の不眠を改善する「大根とハスの実のポタージュ」といった具体的なレシピが紹介されています。
内容の魅力
「季節」とは、「春」「梅雨」「夏」「秋」「冬」の五つに分けられ、それぞれの時期の特性に合った薬膳の知恵を提供します。著者は、食材選びや調理法はその時々の体調に応じて変わるべきだと考えています。自然の変化と調和した食事をすることで、心身は健康に保てると彼女は言います。
特に印象的なのは、季節の不調を軽減するために、聞き手からの悩みに対する解答が元になっている点です。自律神経の乱れや、湿気による体調不良など、現代人が直面する課題に応じたアドバイスが盛り込まれています。
著者の瀧本氏は、薬膳の重要性を説くと同時に、毎日の食卓に手軽に薬膳を取り入れる方法を提案します。体を冷やしたり、温めたり、乾燥対策を行ったり、生活に合わせた工夫が求められる現代において、実践的なヒントが多数登場するのです。
著者紹介
瀧本靖子氏は、中国医学研究家として、国際中医師および国際薬膳師の資格を保有し、管理栄養士という肩書も持つ実力派です。彼女の提案は、食材選びや調理法を工夫し、日常生活の中に無理なく薬膳を取り入れるアプローチ。横浜で「薬膳料理レストラン心味」を営みながら、多くの講師・相談を受け、豊富な実績を持つ彼女のインサイトは、多くの人々に役立つでしょう。
この本を手に取ることで、読者は身近な食材に新たな視点を持つことができ、季節ごとの心身の不調を改善するための情報を積極的に活用できるようになるでしょう。今後の季節変動に負けないため、ぜひ手に入れたい一冊です。