フランスの名作映画『わんぱく戦争』が再びスクリーンへ
8月6日(金)、フランスの名作映画『わんぱく戦争』のデジタルリマスター版が公開されます。原作は、フランスの国民的作家ルイ・ペルゴーの小説「ボタン戦争」(1912)で、監督は舞台俳優出身のイヴ・ロベールが務めました。この作品は、シナリオが『禁じられた遊び』で有名なフランソワ・ボワイエとの共同作業によって脚色されました。
南フランスの田舎を背景に、子供たちの争いを軽快に描いており、当時のフランス社会のさまざまな側面をユーモラスに風刺しています。この映画は日本を含む世界中で大ヒットし、その後も何度かリメイクがなされています。この中でも、アントワーヌ・ラルチーグが演じる「ちびジビュス」の口癖「嫌んなっちゃう 来なきゃよかったよ」はフランスで非常に有名な流行語となっています。
映画には、まったく演技経験のない100人以上の素人の子供たちが出演。彼らの生き生きとした自然な演技は、観客の心を掴む力があります。特に、少年たちによる激しい抗争の描写は、子どもたちが体当たりで表現し、強い団結力を持った2つのグループの争いが印象的です。また、劇中で流れる「わんぱくマーチ」は当時のNHKの『みんなのうた』にも選ばれ、歌詞は童謡の作詞家、阪田寛夫氏が手掛けています。この名曲は当時の子供たちにも広く親しまれました。
【小林由美子さんのコメント】
声優の小林由美子さんは、少年たちのわんぱく振りに思わず笑ってしまったと語っています。彼女は、男の子特有の「おバカ」な部分に共感しつつ、大人たちのポンコツ振りも必見だとコメントしています。
映画『わんぱく戦争』の公開情報
映画『わんぱく戦争』は2023年8月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町をはじめ全国順次ロードショーが行われます。全国共通の前売券も好評発売中ですので、気になる方はお早めにチェックを!
公式サイト
ストーリー
物語は、美しい自然に囲まれた南フランスの片田舎が舞台です。隣接する二つの村、ロンジュヴェルヌとヴェルランの子供たちは常に対立しあっています。彼らのリーダーであるルブラックとラズテックが特定の砂地の原っぱで争い、その勝者は相手の服のボタンを奪うことが決まりです。ルブラックは負けてボタンを失い、帰宅すると親から大目玉を食らってしまいます。彼は何とか無傷で勝利するための妙案を思いつくのです。
吹替版キャスト・スタッフ
- - ちびジビュス:小林由美子
- - ルブラック:金村明日香
- - ラズテック:中島咲紀
- - 先生:松嶋潤
吹き替え翻訳はテレトップスタジオが担当し、録音・調整は伊東恵一さんが行い、演出は五十嵐正男さんが手掛けています。また、スタジオ協力には学校法人専門学校東京クールジャパンの声優学科の学生たちも参加しています。
フランスの文化と子供たちの無邪気さが共存するこの映画をぜひ劇場で楽しんでください。