青森県東方沖の地震を受けたENECHANGEの取り組み
2025年12月8日深夜、青森県東方沖で発生した地震は、多くの地域に影響を及ぼしました。その中で、青森県八戸市では震度6強を記録し、一時的な混乱が生じました。このような自然災害において、特に電気自動車(EV)のユーザーにとって重要なのは、充電インフラの利用状況です。充電ができなければ、避難や安否確認のための移動が困難になる可能性があります。
この危機的な状況に対応するため、ENECHANGE(エネチェンジ)株式会社は、自社が提供するEV充電スポット検索サービス「EVsmart」にて、被災地での急速充電器の利用実績を示す特設ページを緊急公開しました。この取り組みは、災害時の移動手段を確保するために非常に重要な機能です。
災害時の充電の重要性
EVユーザーにとって充電切れは特に危険です。地震やその他の自然災害が発生した場合、通常使っている充電スポットが利用できない可能性が高まります。停電の影響で充電設備が使えなくなったり、通信障害によりリアルタイムの情報が得られないこともあるため、利用者は不安を抱えることになります。ENECHANGEは、こうした背景を考慮し、迅速に情報を提供する必要があると判断しました。
迅速な情報提供の仕組み
「EVsmart」では、青森県内で直近24時間以内に充電を利用した実績がある急速充電スポットの一覧を作成しました。このリストは、地震による影響が最小限の充電スポットを特定する手助けとなります。「直近で充電が行われた」という事実は、その充電器の稼働可能性を示すものとなり、利用者にとっては避難や移動の際の重要な情報となります。
ただし、このデータは直近の利用実績に基づいているため、現地の充電器が全て正常に稼働している保証はありません。移動する際には、自治体の避難情報や道路状況を常に確認することが大切です。
サービス「EVsmart」の役割
「EVsmart」は、日本全国のEV充電スポットを網羅した検索サービスです。普段は車種ごとの絞り込み検索や充電器の満空情報を提供しており、EVユーザーにとって便利なツールとなっています。但し、非常時には充電問題を解決するための重要な情報基盤として機能します。今後もENECHANGEは、EVユーザーの安全な移動を支援する取り組みを続けていくとしています。
このようなサービスの提供により、ENECHANGEは災害時におけるEVユーザーの充電難民化を防ぐ役割を果たしています。自然災害時における昂進するEVの利用者への対策が急務である今、ENECHANGEの取り組みは、一つのモデルケースとして注目されるものです。