ロッテカード、ベトナムに進出
最近、ロッテカードがベトナムの市場に新たな一歩を踏み出しました。2023年12月26日に発表されたこの取り組みは、小規模事業者やフランチャイズ向けに特化したローンを提供するもので、現地の実態に基づいた金融サービスを展開することを目的としています。
記念すべき契約の締結
契約は、ハノイの京南ランドマークタワーで行われ、ロッテファイナンスベトナムの法人長、ゴン・ソンシク氏をはじめとする重要人物が出席しました。また、決済専門のIT企業であるアリエックスと、韓国系の電子決済会社VNPT EPAYも参加し、今後の協力体制を築くことを目指しました。
この業務契約では、小規模事業者及びフランチャイズに向けたローン商品の開発と拡大が合意されており、具体的には来年の上半期内に市場投入される予定です。これはベトナムの自営業者が安定した運営資金や創業資金を確保するための重要な支援となるでしょう。
ベトナム市場の特性を活かす
アリエックスは、2013年に設立され、ベトナム全土での決済サービスの提供において、多様な企業と連携を図ってきました。「共通POS(決済端末)」ネットワークを通じて、単一端末で決済サービスを展開しており、多くの加盟店に向けた付加サービス「Vietnam Merchant Service (VMS)」を運営しています。これにより、現地の小規模事業者は長年にわたり、スムーズな決済処理を受けられる環境が整っています。
一方で、VNPT EPAYは2008年から電子決済サービス及び電子金融解決策を提供しており、オンラインとオフラインの両構造で加盟店ネットワークを展開しています。このように、双方の企業はベトナム市場において高い実績を持っており、ロッテファイナンスが新たなローン商品を市場に投入する際には、非常に心強い協力者となります。
3社の協力による未来の展望
今回の業務契約を通じて、アリエックスは加盟店の加入やPOS端末の設置を担当し、ロッテファイナンスは売上情報に基づいて適切なローンを提供します。そして、VNPT EPAYがローンの返済に関する決済業務を担う形で、3社が連携していくことになります。この流れは、現地の小規模事業者にとって非常に高い価値をもたらすでしょう。
ロッテファイナンスのゴン法人長は、「金融サービスから取り残されていた事業者に対して、しっかりと資金を支援していく所存です」と述べており、ベトナム経済の活性化にも寄与する意気込みを見せています。
結論
ロッテカードがベトナム市場において新たなビジネスの領域を切り開くことは、今後の経済活動にも大きな影響を与えるでしょう。この動きを注視し、今後の展開を楽しみにしたいと思います。特に小規模事業者やフランチャイズにとって、適切な資金調達が可能になることで、さらなる成長が期待されます。