スイス時計ブランド「ルイ・エラール」は、アートと機械工学の融合を極めた新作「レギュレーター ヴィアネイ・ハルターⅡ」を発表しました。これは、ルイ・エラールが独立時計師ヴィアネイ・ハルターとのコラボレーションから生まれた2作目となるもので、2020年に登場した第1弾に比べ、さらにハルターの芸術的感性が反映された作品です。
「レギュレーター ヴィアネイ・ハルターⅡ」は、彼の代表作「アンティコア」の独自の美学とスチームパンクデザインが見事に調和しています。スチーム機関が特徴のこのデザインは、産業革命の象徴とも言える要素を取り入れており、未来的なビジョンを持つレトロフーチャーな雰囲気が漂います。
この時計のユニークな点は、オフセンター配置のレギュレーター機構です。時、分、秒の表示がそれぞれ別々のサブダイアルで行われることで、視覚的にも印象的なデザインとなっています。特に、リング部分にはダイヤモンドカット仕上げが施され、美しい光沢が放たれています。また、分表示外周リングには、両ブランドのロゴが刻印されています。
ダイアルには、サテン仕上げの5Nレッド・ギルトメッキが施され、青焼きスチールの針と共にスチームパンクの世界観を強調しています。12の5Nゴールドリベットがあしらわれたベゼルや、リュウズ部分には24個のリベットが施され、細部までこだわったデザインが際立っています。
この作品は、ヴィアネイ・ハルターへの深いリスペクトを象徴しており、彼は独立時計師として、20年以上にわたり革新的なデザインで時計界に挑んできました。彼のデビュー作「アンティコア」は、時間の概念を再考するきっかけを作り、その影響は今も続いています。今回のコラボレーションは、ルイ・エラールの深い感謝の気持ちと共に実現しました。
「レギュレーター ヴィアネイ・ハルターⅡ」は、夢を追う人々へのオマージュであり、歴史的な産業革命と未来的な視点を融合させた芸術的なタイムピースです。この時計は、世界178本限定生産で、12月中旬より厳選された高級時計専門店で販売されます。価格は1,094,500円(税込)で、リューズやストラップに取り入れられた5Nゴールドリベットや美しい仕上げが、所有する喜びを与えてくれます。
さて、ここで時計のデザインと機能について具体的に見ていきましょう。ケースは、丈夫なステンレススチール製で、サイズは43mmと存在感があります。ベースダイアルは、サテン仕上げされた5Nレッド・ギルトメッキのデザインで、視覚的にも美しさを引き立てています。サブダイアルは、ダイヤモンドカット面取りが施されており、精密な印象を与えます。
リューズは、ヴィアネイ・ハルターのシグネチャーデザインが施され、また24個の5Nゴールドリベットがついており、時計の高級感を一層引き立てています。裏蓋には、「Louis Erard x Vianney Halter Limited Edition 1 of 178」とのエングレービングが施されており、限定品としての特別感を感じさせます。
このタイムピースは、ただの機械時計ではなく、アートとしての側面も持ち合わせています。ルイ・エラールのCEOマニュエル・エムシュは、ヴィアネイとの創作を通じて限界を超える力があると語ります。彼らの共同作業は、友情を育みながら、独創的なデザインを生み出しています。このようなクオリティの高いコラボレーションが実現する背景には、両者の情熱と技術の継承があったことは間違いありません。
最後に、この特別な時計は、日常使いにも適しながら洗練されたデザインが魅力です。この時計を身に着けることで、誰もが時を超える冒険とともに、贅沢なひと時を感じることでしょう。今後、「レギュレーター ヴィアネイ・ハルターⅡ」を通じて、時計の世界がどのように進化していくのか、さらなる動向が楽しみです。