和歌山県に登場した「スマイルテラス」とは
和歌山県和歌山市に新たに開設された「スマイルテラス」は、子どもたちが安心して過ごせる“第三の居場所”として注目を集めています。この施設は、社会福祉法人虎伏学園が運営し、7月2日に開所式が行われました。日本財団の子ども第三の居場所制度に基づくこのプログラムは、和歌山県において初めての取り組みです。
開所式の様子
開所式では、理事長の前田哲也氏が挨拶を行い、「地域の子育て支援に取り組んできたが、今回の子ども第三の居場所事業は新たなスタートです。日本財団や和歌山市の福祉行政の支援を受けながら進めていく所存です」と述べました。また、来賓として市長の尾花正啓氏も祝辞を贈り、地域の期待が寄せられました。
テープカットのセレモニーでは、参加者一同が温かい雰囲気の中で「スマイルテラス」の開所を祝福しました。
スマイルテラスの運営方針
「スマイルテラス」では、特に困難を抱える子どもたちやその保護者へのサポートを強化し、地域の関係機関と連携して幅広い体験プログラムを提供します。子どもたちが自立に向けた力を身につけるサポートを行い、必要な支援機関への橋渡しも行っていきます。
地元のニーズに応えるために、常勤職員2名、兼務職員5名、非常勤職員2名、そしてボランティアの方々で運営され、月・水曜日の午後と土曜日に開所されます。これにより、子どもたちは放課後の安全な居場所を持つことができます。
スマイルテラスの施設概要
- - 施設名: スマイルテラス
- - 所在地: 和歌山県和歌山市中382-3
- - 定員: 約20名
- - 開所日時: 週3日(月・水 13:30-19:30、土 9:30-17:30)
- - スタッフ構成: 常勤職員2名(家庭支援専門相談員、保育士)、兼務職員5名(臨床心理士、保育士等)、非常勤職員2名(元教員)
虎伏学園の理念
この施設を運営する虎伏学園は、昭和37年に設立された歴史ある福祉法人です。心と身体の健康を促進することを目的としており、この理念は「すべての生命の尊厳を基軸に、子ども一人ひとりの思いに寄り添い、社会性を養う力を育むこと」としています。この理念を基に、子どもたちが将来の夢を追い求められるよう、あらゆる支援を行っていきます。
全国的な取り組み
「子ども第三の居場所」事業は、2016年から日本財団が進めている全国的な取り組みで、現在256か所あります。特に困難を抱える家庭に在籍する子どもたちに、放課後の食事や学習習慣、体験機会を提供し、健全な成長を支えています。「スマイルテラス」が地域に与える影響に、私たちも注目したいところです。
今後の具体的なプログラムや参加の申し込みは、虎伏学園の公式HPやSNSで告知される予定です。子どもたちが充実した日々を送るために、皆さんも「スマイルテラス」を応援しましょう。