野村AMとVarmaが共同する日本株気候変動ETF
2024年12月2日、野村アセットマネジメント株式会社は「NEXT FUNDS MSCIジャパン気候変動指数(セレクト)連動型上場投信」、略称・NF・日本株気候変動ETFを設定しました。この新しいETFは、フィンランドに本拠を置くVarma Mutual Pension Insurance Companyに選定され、日本株市場でのESG(環境・社会・ガバナンス)投資の一環として注目されています。
Varmaと気候変動への取り組み
Varmaは、ESG投資に非常に積極的な欧州の年金保険会社であり、約5億ユーロを本ETFに投資しました。本ETFは、温室効果ガスの排出削減に向けた目標を持つ企業を中心に選定され、SBTi(Science Based Targets initiative)からの認証を受けた企業への投資を通じて、持続可能な社会の実現を目指します。
Varmaの責任者であるTimo Sallinen氏は、野村アセットマネジメントとの長年の協力を誇りに思っており、今回のETF設計は特にユニークであり、サステナビリティに基づく新たなETFに今後も力を入れたいと述べています。
日本株市場への影響
当社の常務である縣清志は、日本株市場における気候変動に特化したETFの上場に大きな意義を感じています。昨今、海外の投資家が日本株に興味を持つ中、気候変動に焦点を当てたテーマ型投資の増加を期待し、国内外の投資家に対してETFの普及と発展に努めていく考えを示しました。
野村アセットマネジメントの成功と展望
野村アセットマネジメントは、1995年に日本初のETFを上場して以来、国内最大級の資産運用会社として成長してきました。2024年11月末時点では、ETFの運用資産は37兆円を超え、アジア市場において最大規模を誇ります。このたびの新ETFの登場により、当社が運用するETFの合計本数は72本に達しました。
今後も、投資家に対してより良い運用成果を提供するために、サステナビリティに基づいた新しい投資商品への挑戦を続けていくでしょう。
Varmaについて
Varmaはフィンランドの年金保険会社で、約981,000人の民間企業の社員の法定年金を管理しています。2023年の運用資産総額は591億ユーロに達し、全体の保険料総額は65億ユーロ、年金支払額は71億ユーロでした。Varmaの活動は、持続可能性を重視した投資戦略を通じて欧州内での影響力を高めています。
ETFの概要とリスク
「NF・日本株気候変動ETF」は、温室効果ガスの削減に貢献する企業の株式に投資し、SBTiによる基準に基づいた企業選定がなされています。信託報酬率は年0.132%で、ETFは東京証券取引所に上場されています。投資にはリスクがともなうことを理解した上で、十分な情報をもとに判断することが重要です。
常に変動する市場の中で、投資家の皆様が安全で持続可能な投資を行うことを目指して、今後も野村アセットマネジメントは尽力していく所存です。