2026年卒業予定者の就職内定状況の調査結果
株式会社インディードリクルートパートナーズが実施した就職プロセス調査では、2025年4月1日時点の大学生(大学院生を除く)の就職内定率が61.6%に達し、前年と比べてやや増加したことが明らかになりました。この調査は、学生調査モニターとして登録された大学生および大学院生5,615人を対象に行われました。
内定率の地域別分析
調査の結果、内定率を地域別に見ると以下のような数値が示されました:
- - 関東: 66.6% (+4.4ポイント)
- - 中部: 56.9% (-1.4ポイント)
- - 近畿: 62.5% (+3.2ポイント)
- - その他地域: 54.9% (+5.8ポイント)
関東地域が最も高い内定率を記録しており、次いで近畿地域が続いています。一方で、中部地域は前年よりも減少傾向にあるとのことです。これは地域差により、就職活動における競争率や企業の採用状況が影響していると考えられます。
複数内定の学生増加
調査では、内定を2社以上取得した学生の割合が55.7%と前年よりも増加し、好調な結果が示されています。学生たちは複数の選択肢を持つことができる一方で、「まだ内定がもらえない」といった声も多く寄せられています。特に、周囲で内定を得ている学生が増える中で焦りを感じる者もおり、自己のキャリアに対する不安が強まっているようです。
学生の不安と企業の役割
調査結果の中で、学生からの「自分が望む職業や企業が何か分からなくなっている」との声もありました。内定へのプレッシャーから自分自身の希望が見えづらくなっている状況が浮き彫りになっています。学生は、まず自身の経験や活動を振り返ることが大切です。焦らず、自分のペースで前進していく必要があります。
企業側においては、学生の中には入社後に早期退職に至るリスクもあるため、一人ひとりとの対話を丁寧に行うことが重要です。これによりミスマッチを防ぐことができ、より良い採用活動につながるでしょう。
結論
就職活動は一人一人の進み方が異なりますが、2026年卒業予定の学生たちにとっては、自分自身のペースで納得する形での就職を目指していただきたいと思います。また、企業としても学生と向き合い、より良い環境を提供することが求められます。
調査の詳細については
こちらのリンクからご確認いただけます。