東京女子大学の健康教育イベント
2025年11月8日(土)・9日(日)、東京女子大学で開催された学園祭「VERA祭」において、健康教育をテーマとした「プレコンセプションケア」のイベントが行われました。このイベントは、学生、医師、企業が協力し、将来の妊娠や健康を見据えて準備をする大切さを広めることを目的としていました。
約230名が来場し、参加者はハーブを使ったセルフケア体験や医師による講演、学生によるパネル展示など多様なプログラムを楽しむことができました。特に、ハーブ体験ブースは大人気で、早々に完売するほどの盛況ぶりでした。来場者からは「ハーブに癒された」といった声が多く寄せられ、自身の体調に注意を向けるきっかけとなったとのことです。
さて、背景として近年では、「プレコンセプションケア」が重要視されており、特に若年層においては、自らの体調や生活習慣を整えることが、未来の健康に影響を及ぼすことが知られています。しかし、事前に実施したアンケートでは、「健康に良いことは理解しているが、具体的に何を始めていいのか分からない」との声が多く聞かれ、知識だけでは行動の変化に繋がらないという問題も明らかになりました。
そこで、このイベントでは「飲む時間」をセルフケアの時間に転換するハーブティーに注目。医療の専門知識を持つ中島由美子医師、課題意識を持つ学生、ハーブのノウハウを持つ協会が力を併せ、体験型の健康学習イベントを実現しました。
初日は、雑誌『Veggy』編集長の吉良さおり氏と飯田智子代表理事が登壇し、日常生活の中での健康意識の持ち方について語りました。「健康は特別なものではなく、小さな日々の選択から始まる」との視点で、参加者は自身の選択肢について考える機会を得ました。2日目には中島医師の講演が行われ、次世代に対する健康の知識がどれほど重要であるかについて多くの意見が交わされました。
また、学生によって制作されたパネル展示も評価が高く、多くの来場者が前向きなメッセージを残しました。これらの成果は、今後開催予定の「東京プラットフォーム」にて学生代表によって発表される予定です。
この取り組みにより、ハーブを通じた新たな健康文化が広がりつつあります。「飲む時間をセルフケアの時間に変える」様々な方法を探求することで、より多くの人々が自らの健康に意識を向け、実行に移すことが期待されます。
今後も、医療機関や教育機関、地域との連携を強化し、ウェルビーイングを育む社会の実現に邁進していく所存です。ハーブを通じた新しい健康教育モデルの確立を目指し、一人ひとりが心身ともに健やかに過ごせる社会を作るべく、引き続き活動を展開してまいります。