ルーシー・リーオークション
2024-12-03 17:49:45

ルーシー・リー作品初のオークション、フィリップスが新たな挑戦

ルーシー・リー作品オークションの開催



フィリップス・ニューヨークで、アメリカ初となるルーシー・リー作品特化のオークションが、12月11日午前10時(東部標準時間)より開催されます。このセールは「美に魅せられて:アジアの重要なコレクションによるルーシー・リーの作品」と題され、イギリスの著名なスタジオ陶芸家であるルーシー・リーが1950年から1985年の間に製作した、70点以上の作品が出品されます。

オークションの意義



フィリップスのデザイン部門のアソシエイトスペシャリスト、ベンジャミン・グリーン氏はこのオークションの重要性について述べています。「アメリカのオークションハウスでルーシー・リーの作品に特化し、セールを開催することは非常に重要な意義がある」と強調しています。出品作品は、彼女の創作活動の約30年以上にわたる幅広い成果を網羅し、アジアの重要なコレクションから収集されたものです。これには、古代ローマやビザンティン、中国や日本の陶芸の影響を受けた、彼女の美的インスピレーションも含まれています。

作品の魅力と技術



出品作品には、ルーシー・リーの象徴的なスタイルや技法が凝縮されています。特に高台付きボウルは数点出品されており、そのデザインは高く持ち上げられた縁を持つ独特の形状が特徴です。このスタイルは、彼女の若い頃に触れた古代ローマのテラコッタ器からの影響を強く反映しています。また、彼女が1940年代に見た青銅器時代の壺にインスパイアされて開発したズグラッフィート技法も特徴的です。この技法は、ピンを使って模様を彫るもので、彼女の作品に独特な深みを与えています。さらに1978年頃のボウルでは、「ライスグレイン」技法を応用し、半透明の磁器に繊細な点模様を施した作品も出品されます。

価格予想とセール情報



本オークションでは、ルーシー・リーの作品が2,000ドルから80,000ドルの幅広い予想落札価格で出品されます。セールは12月6日から11日まで、ニューヨークのパークアベニュー432番地で一般公開されます。さらに、11日午後2時には「ニューヨーク・デザイン・セール」も同時に行われる予定です。この特別な機会に、ルーシー・リーの魅力的な作品に触れてみてはいかがでしょうか。

過去の成功



フィリップスは、スタジオ陶芸コレクションを紹介することで、今後のアートマーケットにおけるリーダーシップを強化していく計画です。2023年11月には、ロンドンで開催されたデザインセールが174%という高い売上を上げ、その成功が続く中で、アメリカ初のルーシー・リーに特化したオークション開催に至りました。今後もフィリップスは、この分野での存在感をさらに強めて参ります。


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会社情報

会社名
Phillips Auctioneers Limited
住所
東京都港区六本木6−6−9 ピラミデビル 4F
電話番号
03-6273-4818

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