コアマイクロシステムズがAI向け高速データ基盤CMS GpSCALERシリーズを発表

コアマイクロシステムズの新しいデータパイプライン「CMS GpSCALERシリーズ」

最近、コアマイクロシステムズ株式会社が発表した「CMS GpSCALERシリーズ」は、高性能かつインテリジェントなデータ基盤の作成を目指すAIおよびハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）向けの新技術です。この新たなストレージソリューションは、膨大なデータを効率的に処理するためのパイプラインワークフローに最適化されており、特にAIの進化を支える力強いツールとして位置付けられています。

CMS GpSCALERシリーズの特長

CMS GpSCALERシリーズは、コアマイクロシステムズの先進的ストレージ技術とIBMが提供する統合パラレルファイルシステム「IBM Storage Scale」を統合し、最適なデータパイプラインを構築しています。これにより、ユーザーは構造化データと非構造化データ、さらにポリシーベースのデータ管理機能を活用することができます。この新しいアプローチにより、データ分析やシミュレーション、ライフサイエンス、金融、メディアなど、様々な分野での効率的な活用が期待されています。

高速なデータ基盤の提供

CMS GpSCALERシリーズは、特にデータ処理を高速化するための機能が豊富です。IBM Storage Scaleによるパラレルファイルシステムを活用することで、作業負荷が高い場合でも安定したパフォーマンスを発揮します。同時に、コアマイクロシステムズのストレージ技術が融合することによって、信頼性と可用性も大幅に向上しています。

さらに、データ保護に関しても信頼性が確保されており、HA（高可用性）およびRAID技術による安全性の高いストレージ環境が提供されています。このように、多くの利点を備えたCMS GpSCALERシリーズは、データ処理の新しい時代を切り開く鍵となるでしょう。

高効率データ階層化ストレージ

このシリーズでは、データをワークロードに応じて適切なストレージメディア（SSD、HDD、オブジェクト、クラウドなど）に配置する自動階層化機能が存在します。これにより、性能やコストの最適化が実現され、企業は柔軟にリソースを管理できるようになります。

グローバルデータ管理の統合

CMS GpSCALERシリーズは、地理的に分散したデータを単一の仮想ファイルシステムとして統合管理することも可能です。これにより、データのサイロ化が解消され、業務の効率化が推進されます。特に、既存の資産を活用しながら新しいデータ基盤を構築できる点も大きな魅力です。

CMS GpSCALERのモデルラインナップ

CMS GpSCALERシリーズには、主に以下の三つのモデルがあります。

- CMS GpSCALER NVPro：高速なAll Flashモデルで、最大983TBの物理容量を備えています。特に高いアップタイムを誇るアクティブ／アクティブ・コントローラーを搭載しています。
- CMS GpSCALER NVMax：大容量を誇るAll Flashモデルで、なんと最大9.83PBのデータを扱うことが可能です。こちらも信頼性の高い冗長ハードウェアを備えています。
- CMS GpSCALER Hybrid：ハイブリッド構成のモデルで、NVMeとHDDの両方のストレージを利用し、スケーラビリティに優れた設計がされています。

今後の展望

コアマイクロシステムズは、このCMS GpSCALERシリーズを通じて、HPCやAI分野におけるデータ処理の向上をめざし、さらなる技術革新に取り組んでいます。今後も、さまざまな業務に対応できるデータ管理ソリューションを提供し、市場のニーズに応える姿勢を大切にしていくことでしょう。

会社概要

コアマイクロシステムズは東京都板橋区に本社を置き、高度なストレージ関連技術を核として、多様なサーバソリューションを提供しています。AIやHPC、スパコン関連のトータルソリューションに特化したカスタムインテグレーションを行い、次世代のデジタルトランスフォーメーションを支えています。

詳細な製品情報については、コアマイクロシステムズの公式ウェブサイトを是非ご覧ください。