駿台Diverseの誕生と背景
北海道の高校生を対象にした新たな教育システム、「駿台Diverse」が2024年度からスタートします。東京に本部を持つ学校法人駿河台学園と、関連企業である株式会社Diversity Studyが連携し、国公立大学を目指す学生の受験対策を支援するこのプログラムは、特に地方に住む生徒たちの進学機会を広げることを目的としています。
多くの高校生が大学進学を希望する一方で、道内では受験指導が札幌市に集中しており、地方の高校生にとっては通塾が困難な実情があります。このような背景の中で、駿台Diverseはオンライン授業を通じて、どこに住んでいても質の高い大学進学指導を受けることを可能にしました。
オンラインの利点
特に悪天候や冬期の通塾が難しい地域に住む高校生にとって、自宅から受けられるオンライン授業は大きな利点です。このシステムでは、約15分の映像授業を提供し、集中力を持続させる工夫が施されています。また、駿台独自のビッグデータを活用し、各生徒の学習状況や入試問題の傾向に基づいた進路指導が行われるため、個々の目標に合った最適な学習プランを提供します。
来年2025年度からは道内3校舎で導入が始まり、2026年度には全5校舎に拡大される予定です。さらに、すべての道内在住の高校生が受講可能なオンラインコースも2025年12月に開始される予定です。
新コースと進路支援体制
2026年度からは新たなコースが追加され、推薦入試にも対応する進路支援体制が整えられます。これにより、高校入学前の学習準備から、高校在学中の定期テスト対策までを幅広くカバーし、学力の定着や早期育成を図ります。さらに、東京大学や京都大学を志望する最難関大学の受験希望者に向けた高レベルな講座も用意されており、地域や環境に左右されずに勉強に取り組むことができるのです。
進路指導の枠を超えたサポート
「駿台Diverse」最大の特徴は、受験戦略コーチングのシステムです。このシステムでは、模試の結果に基づいて目標設定を行い、自分自身の立ち位置を明確に把握できるようになります。出願する大学に関するアドバイスも行われ、生徒一人ひとりの学習負担の軽減を図れるよう、併願校の提案も行います。
受験を乗り越えるための力強い味方
オンライン教育が必要とされる中で、駿台が提供する「駿台Diverse」は、地方在住の高校生たちに新たな学びの機会を提供することとなります。受験をあきらめることなく、国公立大学への進学を果たすための強力なサポートが待っています。教育の質を維持しつつ、地域間の教育格差を無くすための取り組みが大いに期待されます。
オンライン説明会の開催
今後、駿台Diverseの詳細を知るためのオンライン説明会が11月4日および9日に実施される予定です。この機会に参加し、実際の授業内容や進学指導の流れを体験してみてください。また、11月24日には体験授業も行われるため、この新しいシステムに触れる貴重なチャンスになります。興味がある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
これからの高校生たちが、質の高い受験指導を受けられる環境が整ったことで、多くの道内生徒が自信を持って大学受験に挑めるようになることを願っています。