西東京バスがリアルタイムデータのオープン化を実施
2025年1月20日、公共交通オープンデータ協議会が発表した内容によると、
西東京バス株式会社はその運行するバスの位置情報をGTFSリアルタイム形式でオープンデータ化し、
Googleマップ上に掲載することになりました。この取り組みにより、利用者はバスのリアルタイムな運行情報を簡単に確認できるようになります。
有効なデータ活用の第一歩
西東京バス株式会社の代表取締役社長、浜田丈夫氏は、データのオープン化によって、公共交通の透明性と利用者の利便性が大幅に向上すると期待しています。特に、Googleマップへのリアルタイム情報の掲載は、通勤や通学、旅行の際に役立つ情報源となるでしょう。
今回のデータ提供においては、八王子市、羽村市、あきる野市、日の出町のコミュニティバスに関する情報も対象に含まれています。これにより、地域住民はより便利にバスを利用できるようになると同時に、他の公共交通機関との接続情報も得やすくなります。
NECネクサソリューションズとの連携
このシステムの実現には、
NECネクサソリューションズ株式会社の「バスナビゲーションシステム for SaaS」が用いられています。このシステムは多くのバス事業者に導入されており、今後はさらに多くのデータがオープン化され、利用者にサービスが提供される See 予定です。
公共交通オープンデータ協議会の取り組み
公開されたデータは、公共交通オープンデータセンターによって管理されています。このセンターは2019年から、公共交通事業者およびICT事業者と協力し、オープンデータの活用によるエコシステムの創造を目指しています。現在、141の団体が参加しており、鉄道、バス、航空などさまざまな分野で取り組みが行われています。
デジタル化がもたらす変革
公共交通オープンデータ協議会は、公共交通のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するため、多様なデータ利用者と公共交通事業者のデータ連携プラットフォームの運営をしています。西東京バスも、2024年6月にはさらなるデータのオープン化を進める計画です。これにより、利用者は様々な乗換案内サービスを通じて利便性を向上させることが期待されています。
安全性と持続可能性を追求
NECネクサソリューションズは、バス事業者向けに長年の経験を活かし、DXを活用した運行管理や安全管理の実験を進めています。また、西東京バスは最近、東京都内の路線バスとして初めて大型EV路線バスを導入し、環境への配慮を強化し、2050年までのカーボンニュートラル実現を目指しています。
このような先進的な試みは、公共交通機関の未来をより便利で持続可能なものにするための重要なステップと言えるでしょう。今後の西東京バスの取り組みに注目が集まります。