高松市にAI開発用GPUデータセンターを開設
2024年12月19日、株式会社ハイレゾ香川が香川県高松市に中四国地方初のAI開発用GPUデータセンターを開設しました。このプロジェクトにより、最新のNVIDIA製GPU「HGX H200」を408基導入し、国内最大級のGPU専用データセンターとしての地位を確立しています。ハイレゾ香川は、株式会社ハイレゾの子会社であり、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を通じて大規模な計算処理をサポートしています。
データセンターの特徴
新たに設立された高松市データセンターは、床面積約687㎡、総投資額は約100億円です。この施設では、公益財団法人かがわ産業支援財団の研究施設を一部改装しており、工期と建設コストを大幅に削減しています。高松市のデータセンターは、AI開発を必要とする企業や研究機関に対し、最先端のクラウドサービスを業界最安級の価格で提供します。
経済産業省の認定
本プロジェクトは、2024年4月に経済産業省の「クラウドプログラム」供給確保計画に認定され、最大77億円の助成が決定しました。この助成により、データセンターの運営やサービス提供がよりスムーズになることが期待されています。さらに、2025年には香川県綾川町に廃校を活用した新しいGPUデータセンターの開設が計画されています。
GPUSOROBANの利点
「GPUSOROBAN」は、AIに必要な膨大な計算処理をスピードアップするためのGPUクラウドサービスです。このサービスは、IT業界だけでなく、製造業や建設業、大学研究機関など幅広い分野で利用されており、累計1,000件を超える実績を有しています。
地域との協力と持続可能な開発
株式会社ハイレゾ香川は、地域リソースの活用とテクノロジーの融合により、持続可能な開発を支援することを目指しています。AI技術の普及を促進することで、地方創生にも寄与していくことを掲げています。これにより、地域のビジネス環境が向上し、多くの人々に恩恵をもたらすことが期待されています。
会社概要
ハイレゾは2019年に石川県志賀町でデータセンターの運営を開始し、GDPクラウドサービス「GPUSOROBAN」を展開しています。H200に続いて新たなデータセンターの開設を計画しており、地方創生と生成AIの発展を一手に推進しています。2022年にはNVIDIAから「Best CSP Partner of the Year」を受賞しました。
今後、高松市データセンターは、更なる発展を遂げることは間違いありません。地元企業や研究機関に新たな可能性をもたらすこのデータセンターは、多くの注目を集めることでしょう。ハイレゾ香川の取り組みが地方経済に与える影響にも期待が寄せられています。