福田果歩の初小説『失うことは永遠にない』が登場
2025年1月16日に公開予定の福田果歩による初小説『失うことは永遠にない』が、小学館から発売されます。本書は、映画『366日』の脚本を手がけた新進気鋭の若手脚本家が挑戦する渾身のオリジナル作品です。物語は、人が初めて直面する「孤独」と向き合う少女のひと夏の成長を描いています。
物語の舞台
主人公の奈保子は、東京で小学5年生として暮らしていました。しかし、父親の不倫をきっかけに家族は崩壊の一途を辿ります。母の失踪を受けて、奈保子は父の実家がある大阪に預けられます。この新しい土地で彼女が出会うのは、同じ年のアサコという少女です。アサコに導かれ、大阪の川原で運命的な出会いを果たします。
主な登場人物
奈保子とアサコの出会いは、物語の核心をなす重要な要素です。アサコは大阪で4人の兄弟たちと暮らしており、穴ぐらのような家に住んでいます。その兄弟たちとの温かな絆の中で、奈保子は新たな感情と出会い、夏を過ごすことになります 。
物語のテーマ
福田果歩が描くこの作品は、誰もがかつて経験したことのある懐かしい感覚を呼び起こします。作品の中で展開される「孤独」との対峙は、豊かな成長物語となっています。また、著者は独自のキラキラした筆致で、青春の素晴らしさや人の心の動きを巧みに表現しています。読者は、奈保子とともに成長していく感覚を味わえることでしょう。
推薦コメント
この新作には、著名な俳優からもコメントが寄せられています。池松壮亮さんは「少女が全身で掴んだこの世界に出逢った記憶は、繊細で美しく、切なく温かく、いつまでも私の心に漂って失われることはない」と称賛。上白石萌歌さんも「だれにだって、忘れられない夏がある。そのかけらのひとつひとつを、手のひらでぎゅっと握りしめながら、みな大人になってゆくのだと思う」と、共感の声を寄せています。
著者福田果歩について
福田果歩は1990年生まれで、東京都出身です。日本大学芸術学部映画学科の脚本コースを卒業し、これまで数本の映画の脚本を手がけてきました。2025年に公開される映画『366日』でも脚本を担当し、ノベライズも監修しています。2022年には第48回城戸賞の準入賞に輝くなど、その才能は多方面から評価されています。
書籍情報
- - タイトル: 失うことは永遠にない
- - 著者: 福田 果歩
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 発売日: 2025年1月16日
- - 判型: 四六判
- - 頁数: 160ページ
- - ISBN: 978-4-09-386743-6
この本は、年齢を問わず、多くの読者が楽しめる心温まる物語です。心に残る思い出のひと夏を、一緒に振り返ってみませんか?