センシンロボティクスとCXOが施工管理支援システムを開発・導入
株式会社センシンロボティクスは、千代田エクスワンエンジニアリング株式会社(CXO)と共同で、施工管理を効率化する支援システムの開発を進めてきました。このたび、CXOが担当する現場で、定期的に行われる修繕業務に新システムを試験的に導入したことを発表しました。
施工管理の現場が抱える課題
CXOは、大規模プラントのエンジニアリングとメンテナンスにおいて数多くの協力会社と連携しています。しかし、昨今では設備の高経年化に伴い、施工内容が複雑化し、作業量も増加しています。これにより、熟練技術者の退職や業務量の調整が急務となっています。
また、現場での情報の収集・活用・共有の効率化、現場の確認や立会い時の工数削減、さらに施工後の書類作成の効率化も大きな課題です。
これらの課題を解決するために、センシンロボティクスとCXOは意見交換を重ね、施工管理ツール『ゲンコネ』にCXOの豊富な経験を生かした機能をプラグインし、支援システムを開発しました。
新システムの主要機能
新たに導入された施工管理支援システムは、図面にパノラマ画像を組み合わせており、現場の状況を遠隔から直感的に確認できるアプリ『ゲンコネ』を基盤としています。このシステムは、プラントの修繕業務に求められる機能を追加し、現場管理者は遠隔確認機能を利用することで、迅速に現場の状況を把握できます。これにより、工事責任者やプラントオーナーも施工の進捗をタイムリーに把握できます。
さらに、成果物や工事結果の写真のエビデンスを端末で可視化することができ、作業や報告が迅速に行えるようになります。これが施工ミスや作業のやり直しの抑制につながり、関係者間のコミュニケーション負荷を軽減し、持続可能な事業の実現に寄与することが期待されています。
工程表生成機能とリアルタイム作業記録
この支援システムには、工事開始日を入力することで自動的に工程表が生成される機能も搭載されています。各工程の初日や作業日数の調整も行え、計画策定が効率化されます。また、作業記録は様々なデバイスからリアルタイムで更新可能で、現場での情報の記録がいっそうスムーズになります。
センシンロボティクスとCXOは、この試行導入から得られたフィードバックをもとに、システムの改善を続け、2026年度からの本番運用を見据えてAI活用による機能追加も計画しています。施工管理の進化とDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を目指し、両社は今後も協力を続けていきます。
センシンロボティクスのビジョン
センシンロボティクスは、社会の「当たり前」を進化させることをミッションに掲げています。AIとデータ志向のアプローチで、社会や企業が抱える多くの課題を解決し、持続可能な未来を築くために、日々活動を行っています。特に、労働力不足や安全へのリスク、上昇するコストなど、重要なインフラを支えるために必要な技術を活用し、企業と社会の発展に寄与しています。
今回の試行導入が示すように、センシンロボティクスとCXOの取り組みは、施工管理の未来を変える可能性を秘めています。これからの展開に要注目です。