日本とアフリカの若者が共に未来を創造する国際的な対話の場
2025年8月20日、横浜・インターコンチネンタルホテルにおいて、国際協力機構(JICA)主催の「若者のつながりが拓く未来‐アフリカとの往来から(TOMONI Africa)」が開催されました。このイベントは、日本とアフリカの若者が未来を共に描くための対話の場として、多くの大学生や関連団体が参加し、国際協力における若者の役割や可能性が語られました。
イベントの背景と目的
「TOMONI Africa構想」は、日本とアフリカの若者の交流を促進し、相互理解を深めることを目的としています。今回のイベントでは、日本の大学生やABEイニシアティブに参加した留学生が自身の体験を発表し、アフリカとの関わりの重要性について考える機会が提供されました。多様な視点や経験を共有することで、参加者は新たな視野を開くことが期待されました。
開会の挨拶と重要なメッセージ
開会において、JICAの小林広幸理事は、アフリカが持続的に発展するための可能性や日本の役割について述べました。特に、テクノロジーの活用が国の発展に貢献する様子を強調し、若い世代への期待を示しました。
ルワンダ駐日大使のムカシネ・マリー・クレール氏も挨拶し、日本の若者がアフリカを訪れることの重要性に触れ、相互理解や共通の課題への挑戦を呼びかけました。また、衆議院議員の山際大志郎氏は、自身のアフリカ訪問経験を共有し、アフリカの成長の可能性に言及しました。
実際の体験をもとにした発表
イベントでは、日本の学生によるアフリカ渡航体験の発表が行われ、参加者はそれぞれの渡航先でのフィールドワークや地元住民との交流から得た学びを報告しました。東京大学の学生は、ガーナでの教育関連のプロジェクトを通じて、柔軟な問題解決能力を養った経験を語りました。また、上智大学の学生はコートジボワールでの交流を通じ、現地の人々の優しさや課題についての理解を深めたと述べました。
ルワンダに渡航した学生からは、平和や医療の分野での調査結果を報告し、悲劇的な歴史を持つルワンダの人々から得た教訓の重要性が語られました。参加したABEイニシアティブ留学生からのフィードバックも交え、多様な視点の重要性やグローバルな連携の意義が強調されました。
パネルディスカッション
参加者によるパネルディスカッションでは、「アフリカに渡る日本の若者を増やすための方策」というテーマについて意見が交わされ、アフリカのリアルな魅力や可能性を知ることが日本の若者にとって重要であるとの意見が出ました。両国の学生たちが持つ熱い思いが、一つの未来志向のビジョンを描く力となりました。
終わりに
東京大学の林香里副学長による閉会挨拶では、アフリカに対する若者の高い関心が強調されました。日本とアフリカ双方の学生が互いの経験から学び合い、未来の協力関係を築くことが期待されています。JICAは、今後も相互理解を進めるプログラムを継続して実施し、若者の活躍の場を広げていく方針です。
今回のイベントは、言葉を超えた交流を通じて、若者たちが協力し合い未来を描く第一歩となりました。特に、アフリカとのつながりを深めるための具体的な行動がいかに大切であるかが、参加者全員にとって新たな学びの機会となりました。次回の活動にも大いに期待が寄せられます。