第13回岩谷時子賞授賞式 輝ける才能が集結
11月18日、都内にて第13回岩谷時子賞の授賞式が開催されました。本賞は、音楽や芸術の分野で顕著な功績を残した個人や団体を表彰するもので、今年は豪華な顔ぶれが受賞者に名を連ねました。
栄えある受賞者
岩谷時子賞:大竹しのぶ(俳優)
数々の舞台や映画で活躍する大竹さんは、言葉の持つ力を深く理解し、表現力豊かな演技で多くの人々を魅了してきました。受賞に際し、「言葉を伝える仕事なので、これからも岩谷先生の言葉を伝えていけるよう精進します」と力強いコメントを残しました。
岩谷時子賞特別賞:クミコ(シャンソン歌手)
情感豊かな歌声で知られるクミコさんは、岩谷時子さんの作詞した楽曲に強い影響を受けてきた一人です。受賞の喜びを「時子さんの詞に若かりし頃、深く惹かれ、このような形で賞をいただけたことを幸せに思います」と語りました。
岩谷時子賞奨励賞:海宝直人(俳優・シンガー)
ミュージカル界で活躍する海宝さんは、『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』といった、岩谷時子さんが訳詞を手掛けた作品に出演経験があります。「憧れの作品に関われたこと、そしてこの賞をいただけたこと、大きな光栄です」とコメントしました。
岩谷時子Foundation for Youth:落合真子(ヴァイオリニスト)、東亮汰(音楽家)
若手音楽家への支援を目的としたこの賞には、将来を期待される落合さんと東さんが選出されました。落合さんは「音楽と共に歩む人生の途中で、この賞を励みに世界へ挑戦したい」と抱負を述べました。東さんも「音楽界全体を俯瞰し、自分は何をすべきか考えながら活動していきたい」と今後の展望を語りました。
選考委員
今回の受賞者は、佐渡裕氏(指揮者)、別所哲也氏(俳優・ショートショートフィルムフェスティバル&アジア代表)、村岡恵理氏(作家)からなる選考委員会によって選ばれました。
授賞式の様子
授賞式では、受賞者一人ひとりが喜びと決意を込めたスピーチを行い、会場は感動的な雰囲気に包まれました。授賞式の模様は、アーカイブ配信(11月18日~30日)でも視聴可能です。
岩谷時子賞について
岩谷時子賞は、2010年に公益財団法人岩谷時子音楽文化振興財団によって設立されました。作詞家として数々のヒット曲を世に送り出し、ミュージカル界にも大きな貢献をした岩谷時子さんの功績を称え、音楽・芸術分野の発展に貢献する人材を育成・支援することを目的としています。
岩谷時子さんの功績
岩谷時子さんは、戦後日本の音楽史に大きな足跡を残した作詞家です。越路吹雪の「愛の讃歌」でデビューして以来、「君といつまでも」「ベッドで煙草を吸わないで」「男の子女の子」など、数々の名曲を世に送り出しました。また、『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』などのミュージカルの訳詞も手掛け、日本のミュージカル界の発展に大きく貢献しました。
未来への希望
今回の授賞式は、日本の音楽・芸術界の未来を担う才能たちの輝きと、その未来への希望を感じさせる、感動的な時間となりました。受賞者たちの今後の活躍に期待しましょう。