小嶋総本店がエコプロアワード2024で優秀賞を受賞
山形県米沢市に拠点を置く株式会社小嶋総本店が、再生可能エネルギーとスマート農業を結びつけた革新的な取り組みで、エコプロアワード2024の優秀賞を受賞しました。この表彰は、サステナブル経営推進機構(SuMPO)が主催するもので、環境に配慮した製品やサービスを評価します。
小嶋総本店の取り組み
小嶋総本店は、日本酒「東光」で知られる酒蔵であり、その醸造過程においてカーボンニュートラルの実現に向けた幅広い取り組みを行っています。特に評価されたのは、自社の酒粕を用いたバイオガス発電の実施、ならびに「アイガモロボ」を活用した無農薬栽培の導入です。これにより、酒造りと米づくりの双方で持続可能な循環型エネルギーの構築が進められています。
酒粕は通常、発電所に引き渡されるだけでしたが、小嶋総本店では地域の発電事業者と出資し、地元電力の小売を設立。この仕組みを通じて、エネルギーの地域循環を実現しました。これにより、米づくりでのメタンガスの抑制や、農薬を使用しない安全な米の栽培が可能となっています。
表彰の背景
エコプロアワードでの受賞は、小嶋総本店が地域の自然資源を最大限に生かした結果です。審査委員からは、エネルギーの循環を重視し、さらに新しい技術を取り入れる姿勢が評価されました。特に、アイガモロボを導入することで労働集約型の農業からの転換が図られ、持続可能な農業へと進んでいることが強調されました。
代表取締役社長の小嶋健市郎氏は、酒造りが地域の資源に根ざした伝統産業であるとし、再生可能エネルギーを取り入れることで地域に貢献できることに感謝を述べています。この取り組みは、他の企業にも良い影響を与えると期待されています。
今後の展望
今後、小嶋総本店はさらなるESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを進めていくとともに、その経験を地域の他の企業とも共有し、広くサステナブルな経営モデルを普及させていく意向です。また、エコプロアワードの表彰式は2024年12月6日、東京ビッグサイトで開催される予定で、彼らの取り組みが広く紹介されることが期待されています。
まとめ
小嶋総本店の取り組みは、伝統的な酒造りを新たな形で進化させる試みであり、地域の課題解決や持続可能な社会の実現に寄与するものです。優秀賞の受賞は、その努力の証であり、多くの人々や企業にインスピレーションを与えることでしょう。