岐阜県高山市、外国籍協力隊員が新たな風を吹き込む
岐阜県高山市において、地域の活性化に取り組むため新たな顔が加わりました。アメリカ合衆国ミネソタ州出身のヘイグ・ジョール・サミュエルさんが、今年度の3人目の地域おこし協力隊員として着任しました。彼は、都市部の若者が地方に移住して地域の発展に寄与するという「地域おこし協力隊制度」を通じて、高山の魅力を引き出そうとしています。
地域おこし協力隊制度の意義
この協力隊制度は、人口減少や高齢化が進行している地方地域に、都市部からの若者が移住し、地域ブランドや地元産品の開発、販売、PR活動を行うことを目的としています。さらに、農林水産業への参加や地域住民の支援も重要な活動分野とされています。
高山市では、地域おこし協力隊員が地域活性化に取り組む中で、地域に定住し、定着することを目指しています。県内では、ジョールさんの着任によって4人目の外国籍協力隊員が加わり、全国では7,200人以上が活動しています。
ジョールさんの背景と豊富な経験
ジョールさんは、日本に20年以上在住し、名古屋でワイン業界に従事してきました。彼は大学卒業後、語学留学をきっかけに日本に渡り、ワインの卸業やソムリエ、飲食店プロデュースなど、多岐にわたる経験を積みました。特に、ナチュラルワインの普及や、ワインと音楽の融合イベントの企画・実施に関与してきたことが特徴です。
ジョールさんは、「久々野町のひだ桃源郷くぐの観光協会」での活動を通じて、久々野地域の特産品のPRや、地域の自然資源を活かした振興活動に取り組んでいく予定です。自らの経験を生かし、地域の魅力を引き出す新たなアイデアを実現することを期待されています。
地域への熱意
ジョールさんは、田中明高山市長から委嘱状を受け取る際、地域の可能性を強く感じていると語りました。「高山は以前から仕事で関わりを持っており、久々野地域の自然豊かさには大きな可能性を感じます。地域の人々とのつながりを大切にし、多様な取り組みに挑戦したい」と意気込みを示しました。さらに、将来的には家族も呼び寄せたいとのことです。
このように、地域おこし協力隊制度に参加する若者たちが地方の魅力を引き出す重要な役割を担っており、高山市でもその動きが加速しています。地域の人々と共に新たな風を吹き込むジョールさんの活動に、大きな期待が寄せられています。
お問い合わせ
何か質問がある場合は、高山市役所の地域政策課までご連絡ください。
住所:〒506-8555 岐阜県高山市花岡町2-18
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